「同労者」第83号(2006年9月)                          目次に戻る

ショートコラム ねだ  
− ハンカチ王子 −


 この夏の高校野球・甲子園大会は面白かった。甲子園大会で、東北に優勝旗がやってきた
ことは一回もない。青森山田−昨年一昨年の覇者駒大苫小牧戦、ラジオで途中まで聞いた。
前半は青森山田圧勝の勢いである。これは青森山田の勝ち、と思った。なかなかよし。今年は
期待できるかな、なーんて考えた。ところが、結果をきいて、「え、まさか!」 なんと、最後に逆
転されていた。
 圧巻は決勝戦だった。延長15回引き分け再試合となった。勝つのは早実のピッチャー斎藤
か、駒苫の田中か!っと、ピッチャーが注目の的となった。早実の斎藤は準々決勝から4連
投・・ピッチャーの数が少ない高校野球では、3連投も珍しくはないが、引き分け再試合のため
4連投となった。その最後の投球も140キロ台のスピードがでる。まったくどうなっているんでし
ょうねエ。
 斎藤投手、流れる汗をぬぐうは、青いハンカチ、とうとう「ハンカチ王子」と呼ばれだした。
「ハンカチ王子」はきっと今年の「流行語大賞」選ばれるにちがいない。
 青いハンカチが爆発的に売れているという。ハンカチを売る業界がこのチャンスを見逃すは
ずはない。別の色のハンカチもちゃっかり宣伝している始末、生き馬の目を抜く・・というが大し
たものだ。
 この原稿執筆中、当のハンカチ王子様、日本選抜に選ばれて、ただいま米国遠征中であ
る。
 プロ野球のスカウトは虎視眈々。本人は大学進学希望とのことであるが、日本野球だけでな
く、大リーグのスカウトも動いているとのこと、さてはてどうなることやら。
 高校野球では、一度強くなるとしばらく強さがつづくことが多いと感じる。今回準優勝の駒大
苫小牧もそうであるが、かつての四国の池田高校もまた然り。うまい上級生にもまれると、速く
うまくなれるということか。単に技術を習得するというだけでなく、練習の仕方や、気構えもきっ
と変わってくるのであろう。早実も続くかな?
 おまけだが、今年の中学校軟式野球の全国大会優勝は、岩手県二戸市の福岡中学校であ
る。かつては1年の3分の1も雪に埋もれている雪国の野球は、どうしても南の地域に勝てな
かったが、中学校の野球が強くなれば、高校の野球も強くなる。北国もこの先希望がもてます
な。南有利は変わらないけどね・・。
 ハンカチ王子からいったい何を学ぶのか?今回は・・とりとめなく・・書くことにした。だからこ
れといった結論はなし。ただ、教会で野球をやってる諸君、彼は験(ゲン)担ぎで勝ったのでは
なく、努力をして勝ったのだ。君らもいまやってる努力にすこーしプラスアルファをできるかな?
野球をしてない人々も、それぞれのところですこーし努力しよう。


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