「同労者」第83号(2006年9月)                          目次に戻る

Q&Aルーム

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 信仰生活のこと、教理上の疑問など様々なことについて、誰かに聞いてみたいことがおきてく
ると思います。教会の先生に伺うことは勿論一番ですが、それを独り占めしないで、すこし公開
してください。それを皆で考えると、きっと皆さんにとって益になると思います。送付先は巻末に
あります。
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<イエス・キリストの死>
先月の質問
 「イエス・キリストは誰のために死なれたのですか?」


回答例(作成者:野澤)
また、R.A.トーレイが「聖書の教え」に整理した記述を参照させていただきます。

3.イエス・キリストは誰のために死なれたのか(つづき)
 (7) イエス・キリストは、全世界のために死なれた。
「その翌日、ヨハネは自分のほうにイエスが来られるのを見て言った。「見よ、世の罪を取り除
く神の小羊。」(ヨハネ1:29)
 キリストが死なれたという理由で、神は全世界を憐れみをもって取り扱いなさることができま
す。キリストの死は、全世界のための充分な死でしたが、しかしそれは信じる者にのみ有効な
のです。

 (8) イエス・キリストはご自身を全人類の贖いとして与えられた。
「キリストは、すべての人の贖いの代価として、ご自身をお与えになりました。これが時至ってな
されたあかしなのです。」(テモテT2:6)
 彼は全人類のために死なれました。贖いの代価はすべての人のために支払われたのです。
準備はすべての人のためになされています。ですから私たちはすべての人々に憐れみを説く
ことができます。すべての人がしなければならないことは、ただ信仰によってこれを受け取るこ
とです。つまり、すべての人がなさなければならないことは、買い取られれた赦しを自分のもの
とすることだけです。

 (9) イエス・キリストはすべての人のために死を味わいなされた。
「ただ、御使いよりも、しばらくの間、低くされた方であるイエスのことは見ています。イエスは、
死の苦しみのゆえに、栄光と誉れの冠をお受けになりました。その死は、神の恵みによって、
すべての人のために味わわれたものです。」(ヘブル2:9)
 彼はすべての人類のために死なれました。それはただ一種族としての全人類のためにという
だけでなく、全種族の各個人個人のために死なれたのです。キリストの死ということによって、
神は各個人個人を憐れみをもって取り扱われるだけでなく、キリストの死に基づいて各人に救
いをお与えになることができるのです。

 (10) イエス・キリストは正しくない人のためにも死なれた。
「キリストも一度罪のために死なれました。正しい方が悪い人々の身代わりとなったのです。そ
れは、肉においては死に渡され、霊においては生かされて、私たちを神のみもとに導くためで
した。」(ペテロT3:18)

 (11) イエス・キリストは罪人のために死なれた。
「しかし私たちがまだ罪人であったとき、キリストが私たちのために死んでくださったことにより、
神は私たちに対するご自身の愛を明らかにしておられます。」(ローマ5:8)

 (12) イエス・キリストは不敬虔な者のためにも死なれた。
「私たちがまだ弱かったとき、キリストは定められた時に、不敬虔な者のために死んでください
ました。」(ローマ5:6)

<今月の質問>
 イエス・キリストが死なれた結果何が起きたのですか?


皆さんからの質問を受けつています。メール、FAX、お手紙などで編集委員宛ご連絡ください。



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