「同労者」第85号(2006年11月)
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10月8日夜、某焼肉レストランで私の教会の青年達が集まっていた。私は自分自身を振り返 りながら「やっぱりやらされ仕事と自発的なものとは出来がちがうよね」…この日5年振りに行 われた、私達の教会主催の野外伝道コンサートに対して感想を言った。この企画は、高校生T 君の「是非やらせて欲しい」の一言で始まった。同じ教会の高校生4人、大学生1人とバンドを 組んで、練習を重ねてステージに立った。 初めて野外ステージに立つメンバーが多いにも関 わらず、今まで野外コンサートの経験を積んできた親や先輩も目をみはる程素晴らしい出来だ った。 私が特に印象に残ったのは、彼らが選んだ曲がすべて福音に関する歌だったこと。それと、 Y君のギターのみでT君が歌うシーンがあったこと。 Y君は特別初めからギターが得意だったわけではない。また、もしかしたら、教会がなかった ら、Y君とT君は共演どころか、出会っていなかったかもしれない。 普通の高校生が行う学園 祭バンドとの大きな違いがここにある。 実は一週間前、教会野球チームの試合があった。試合前、コーチは「とにかく投手を助け て、盛りたてていこう。そのために、自分は何が出来るか、どうしたらいいか考えよう」と選手に 言った。T君を初めとする高校生はとにかく声を出して守っていた。それは野球が好きだから、 勝ちたいからだけではない。むしろ、キリストにある教会の友と生きることを喜んでいる姿なん だ、このコンサートもそうなんだと、彼らの演奏を聴きながら、想い起こしていた。 「ひとりぼっちでは生きていけないことを 男は分かることが出来ただろうか…」 彼らが歌っ た歌詞の一節である。福音の中で共に生き続けることを選び続けてほしいと思う。 私も、9月に車を購入した。購入するにあたって、教会役員であり、先輩であるM兄と、自分 はこれからどのように生き家庭や教会に関わっていくか、共に模索する機会が与えられ大変 感謝している。今、車を運転するたび「ホントに私が乗っていい車なのか?」と思うときがある のだが、構築され続ける一つの真理として、新たな挑戦として取り組み続けたい。祈り合い、成 長しあえる友を大切にしていきたいと思わされている。 |