「同労者」第86号(2006年12月)                          目次に戻る

Q&Aルーム

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 信仰生活のこと、教理上の疑問など様々なことについて、誰かに聞いてみたいことがおきてく
ると思います。教会の先生に伺うことは勿論一番ですが、それを独り占めしないで、すこし公開
してください。それを皆で考えると、きっと皆さんにとって益になると思います。送付先は巻末に
あります。
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<イエス・キリストの死>
先月の質問
 「イエス・キリストが死なれた結果何が起きたのですか?」


回答例(作成者:野澤)
また、R.A.トーレイが「聖書の教え」に整理した記述を参照させていただきます。

4.イエス・キリストの死の結果(つづき)
4.2 イエスの死の信者に及ぼす結果(つづき)
(7) イスラエルの民籍に遠く、約束されていた種々の契約に与ることができず、世にあって希
望はなく、神なきものであった異邦人信者たちが、キリストの死によって、聖徒と同じ国民、そし
て神の家族となって神に近づかせられたのである。
「ですから、思い出してください。あなたがたは、以前は肉において異邦人でした。すなわち、肉
において人の手による、いわゆる割礼を持つ人々からは、無割礼の人々と呼ばれる者であっ
て、そのころのあなたがたは、キリストから離れ、イスラエルの国から除外され、約束の契約に
ついては他国人であり、この世にあって望みもなく、神もない人たちでした。しかし、以前は遠く
離れていたあなたがたも、今ではキリスト・イエスの中にあることにより、キリストの血によって
近い者とされたのです。・・
こういうわけで、あなたがたは、もはや他国人でも寄留者でもなく、今は聖徒たちと同じ国民で
あり、神の家族なのです。」(エペソ2:11〜13、19)

(8) 神の子の死によって、かつては罪人であった信者たちが、神と和らぐことを得させられた。
すなわち、神と罪人との間におかれた敵意が取り去られた。それは既に取り去られているので
ある。キリストは十字架の血によって平和をもたらされた。彼は死を通してご自分の肉体によっ
て信者を和らがしめなさったのである。
「もし敵であった私たちが、御子の死によって神と和解させられたのなら、和解させられた私た
ちが、彼のいのちによって救いにあずかるのは、なおさらのことです。」(ローマ5:10)
「その十字架の血によって平和をつくり、御子によって万物を、御子のために和解させてくださ
ったからです。地にあるものも天にあるものも、ただ御子によって和解させてくださったのです。
あなたがたも、かつては神を離れ、心において敵となって、悪い行いの中にあったのですが、
今は神は、御子の肉のからだにおいて、しかもその死によって、あなたがたをご自分と和解さ
せてくださいました。それはあなたがたを、聖く、傷なく、非難されるところのない者として御前
に立たせてくださるためでした。」(コロサイ1:20〜22)

(9) イエス・キリストの血によって信者は、贖いすなわち罪の赦しを得るのである。
「この方にあって私たちは、その血による贖い、罪の赦しを受けています。これは神の豊かな
恵みによることです。」(エペソ1:7)

(10) イエス・キリストの血は、光の中を歩む者をすべての罪から潔める。
「しかし、もし神が光の中におられるように、私たちも光の中を歩んでいるなら、私たちは互い
に交わりを保ち、御子イエスの血はすべての罪から私たちをきよめます。」(ヨハネT1:7)

(11) キリストの血によって、信者は義とせられる。
「ですから、今すでにキリストの血によって義と認められた私たちが、彼によって神の怒りから
救われるのは、なおさらのことです。」(ローマ5:9)

(12) キリストの死という理由によって、選ばれた者(すなわち信者)を、罪に定めることのでき
るものは全くなくなったのである。
「神に選ばれた人々を訴えるのはだれですか。神が義と認めてくださるのです。
 8:34 罪に定めようとするのはだれですか。死んでくださった方、いや、よみがえられた方であ
るキリスト・イエスが、神の右の座に着き、私たちのためにとりなしていてくださるのです。」(ロー
マ8:33〜34)



<今月の質問>
 イエス・キリストが死なれた結果何が起きたのですか?(つづきを考えてください。)



皆さんからの質問を受けつけています。メール、FAX、お手紙などで編集委員宛ご連絡くださ
い。



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