| 
           
          
          「同労者」第88号(2007年2月)
                                    目次に戻る 
           
          
           タイトルを見ただけで、読者の皆さんは、ベートーベンの交響曲第5番ハ短調「運命」を連想
           
          するに違いない。 
           昨年暮れ、12月15日(金)午前10時ちょっと前だったと思うが、車を運転していていてラジ
           
          オをつけたら、NHKで「わくわくラジオ宮川彬良・音楽ドレミ塾」という番組が放送されていた。 この世界に暗い筆者には、宮川彬良氏はただいまゴジラ松井の応援歌を依頼されて制作中と いった話がされていて、「ふーんそんな人物か」としか分からないのではあるが、どうやら音楽 好きの人々には、知らないなんて言えないような活躍中の作曲家であるとか。この人を知らな いというと、野球で例えれば王貞治さんなんて知らないと言っているようなものらしい。 
           ほんの少しの時間であったが、たまたまこの「ジャジャジャジャーン」の解説がされていた。そ
           
          して、その面白さに聞き惚れてしまった。文章に書き表そうとしても、料理番組の賞味者がただ 「美味い!!」とだけ言っているような表現しかできず、もどかしいが、とにかく面白かった。 
           ベートーベンの眉間にしわを寄せている顔を連想するでしょう、タイトルが「運命」であるよう
           
          に、人生の上がり下がりがその曲想にある・・という解説である。 
           出だしの「ジャジャジャジャーン、ジャジャジャジャーン」を、
           
          
          音の上がり下がりから、「下がるぞー、下がるぞー・・」と言いながら、曲想の解説していた。
           
          
          下がる、下がる、下がる、ちょっと上がるがやっぱり下がるぞー、てな具合に。
           
          
           日頃聞きもしないクラシック音楽を、こんなに面白いと感じて聴くことができるのだからすご
           
          い、同様に聖書をこのように話すことができたら、なんと素晴らしいことだろうと思った次第であ る。 
           サムエル・チャドウィックという人の伝記がある。そのなかにこんなことが書かれていた。彼が
           
          聖書講義をする。何時間も講義をしたので、「そろそろやめようか?」と彼がいうと、聴衆がもっ と聴きたいとせがんだ、ということであった。彼の聖書講義はこの音楽ドレミ塾で感じたような 面白さを聴衆が感じたのだろう。 
           聖書に練達し、そのように話せる人物よいでよ!!と願わされる。
           
          
          <おまけ>
           
          
          ジャジャジャジャーンを聞きたい人、パソコンをお使いの方なら、CDを買わなくても次のサイト
           
          で「運命」を聴くことができます。タダですよ。 
          ついでに、メサイヤを聴きたければこちら。
           
           |