「同労者」第88号(2007年2月)                           目次に戻る

信仰良書

− 神 へ の 道  (72) 
D.L.ムーディー 著   山田 大 訳

 恵みの中の成長

  しかし、新生した人でも、十分に成長したクリスチャンとなるには時間が必要です。義認は瞬
間的な業ですが、聖潔は生涯の業です。私たちは知恵において成長しなければなりません。ペ
テロは「私たちの主であり救い主であるイエス・キリストの恵みと知識において成長しなさい」
(ペテロU3:18)と書いており、さらに彼の第2の手紙の第1章では「信仰には徳を、徳には知識
を、知識には自制を、自制には忍耐を、忍耐には敬虔を、敬虔には兄弟愛を、兄弟愛には愛
を加えなさい。これらがあなたがたに備わり、ますます豊かになるなら、あなたがたは、私たち
の主イエス・キリストを知る点で、役に立たない者とか、実を結ばない者になることはありませ
ん」と書いています。ですから私たちは恵みには恵みを加えるべきです。
  木は最初の年には完璧に成長したとしても、成熟に達しているのではありません。クリスチャ
ンも同じです。真に神の子ではあるでしょうが、完成したクリスチャンではないのです。ローマ人
への手紙8章はとても重要で私たちは絶えず親しむべきです。14節で使徒はこう言っています
「神の御霊に導かれる人は、だれでも神の子どもです」。丁度、兵士が隊長に、生徒が先生
に、旅行者がガイドに導かれるように、聖霊は全ての真の神の子たちを導いてくださいます。
(訳者:仙台聖泉キリスト教会 会員)


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