「同労者」第91号(2007年5月)
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「しかし、わたしは真実を言います。わたしが去って行くことは、あなたがたにとって益なので
す。それは、もしわたしが去って行かなければ、助け主があなたがたのところに来ないからで す。しかし、もし行けば、わたしは助け主をあなたがたのところに遣わします。」(ヨハネ16:7)
今年の教会の暦では5月27日がペンテコステです。助け主、聖霊がおいでになったことにつ
いて考えてみましょう。
聖霊降臨ということばと使徒の働き2章の記事から、私たちのこの出来事についての関心
が、異象やその直後に起きたたくさんの人々の改心とキリスト教への改宗などに向かいがちで す。しかし、ペンテコステの主題は、聖霊が助け主としておいでになったことであって、イエス・ キリストが最後の晩餐において聖霊について多くを語っておられるその内容をよく考えてみる 必要があります。
イエス・キリストご自身の働きは、十字架による贖いを完成し、育てられた弟子に後を委託す
ることでした、ですから、委託を受けた弟子たちがその任務を果たすために、助け主を与えら れることは、無くてはならないものでした。イエスはその重要性について、冒頭に掲げたみこと ばをかたられました。その内容は、イエスご自身は、「私は地上を去らなければならないが、去 っていけば助け主を派遣することができる」と述べ、だからあなたがたにとって私が去っていく ことが益であると結論しておられるわけです。
最後の晩餐の説教においてイエスが語られたことを列挙しますと、
「助け主はいつまでもあなたがた(弟子)と共にいる」(14:16)
「助け主はあなたがたと共にすみ、あなたがたの内にすむ」(14:17)
「助け主はあなたがたを教え、イエスのことばを思い出させる」(14:26)
「助け主はイエス・キリストについて証する」(15:26〜27)
「世に罪、義、さばきについて分からせる」(16:7)
「真理の御霊であり、あなたがたをすべての真理に導く」(16:13)
「イエスの栄光を現す」(16:14)
「イエスのものを受けてあなたがた弟子に知らせる」(16:15)
などです。
これらの聖霊のお働きを私たちはどのくらい経験させていただいているでしょうか。それを豊
かに受けさせていただきたいものです。
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