「同労者」第92号(2007年6月)
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写真と斜体の解説文は、廣部千恵子氏のホームページ「聖書の植物」から同氏の許可によ
り掲載。
詳細は同氏のホームページ
又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。
(黒檀はホームページに写真は掲載されていません。)
檀を貢ぎ物として献上した。(エゼキエル27:15) hovenimとしてはここにだけ使用されている。これに対して学者たちは黒檀の木を当ててい る。これはセイロンとインドに分布している常緑高木で、イスラエルでは贅沢品である。黒檀の 木は若い時には材質が柔らかく、白っぽい色をしているが、大きくなると中心部が硬くて黒くな る。この黒い部分が多いカキノキ属の木が良質の黒檀で、飾り物や器具を作るのに使用す る。Hepperは、この黒檀として東アフリカに分布するマメ科ツルサイカチ属のセネガルエボニー Dalbergia melanoxylonの可能性を挙げている。この植物も心材が黒く、黒檀に似ていてクラリ ネット材に使われる。
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