「同労者」第93号(2007年7月)
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世の中を見回すに、いろいろなものに数がある。金勘定はさておき、まず動物を観察してみ
る。だいたい、1と2そして2の倍数つまり偶数のものが多い。
鼻は1つ目は2つ、3つ目小僧ではおばけである。鳥の足は2、この坂を鹿は駆け下りると聞
いて「馬も四つ足鹿も四つ足」といって一軍を率いて急な坂を馬で駆け下りたとか、そういえば いつぞのテレビドラマでそのシーンをやっていた。とまあ動物は4つ足が多い。
虫の世界になると、アリ、バッタ、ハエ、カ、トンボなどなどといった昆虫は6本足、嫌われもの
の、ダニ、くもの類は8本足。ムカデ、ゲジゲジの類は何本足があるやら?ダンゴムシでもちょ っと分からないが、だがやっぱり左右対称に足があり、偶数系列のようだ。
人間の手足の指はめずらしく5だが、内容は4+1で、やっぱり偶数系列である。
魚の背びれも1か対つまり2の倍数である。たこは8足、いかは10足、と偶数系列。最近世
を騒がしているくらげは何本足なのか、これは分からないが海の生き物も偶数系列が多いよう だ。
しかし、この偶数系列からはずれるヤツもたまにいる。たとえばヒトデ。こヤツは5の系列が
主流らしい。
一方、植物の世界は、もちょっと多彩である。1、2の系列他に、3、5、7とその倍数の系列
が珍しくない。
クローバーの葉は1本に3枚、栗の実は3兄弟、赤ちゃんの手を「モミジのようなおてて」とた
とえるが、モミジ(カエデ、イタヤ)の葉は5系、キキョウの花も5系である。
最近まで咲き誇っていたクレマチス(てっせん)は花びらが4枚、5枚、6枚、7枚といろいろあ
る。八重咲きもあるのでこれらの倍数があることだろう。これはキンポウゲ科の花だそうだが、 ミヤマキンポウゲの花びらは5枚。同じキンポウゲ科のクリスマスローズも5枚である。
聖書の登場する数にも興味がわく。1、2、3、6、7が目に付くが、1と3と7が多いことは皆さ
んもご存じであろう。
人は、二人で生きるので2、6も人間の数であるとか。神は6日間で世界を創造され、7日目
を休まれて、完全の数7にされたという。
イスラエルの子らは12人で6の倍数。
子羊の歌を歌うのは14万4千人で、12×12である。
「七つの燭台は七つの教会である。」(黙視1:20)
長老は24人。地の四隅に立つのは4人のみ使い。
今回はとりとめない話で申し訳ないが、神の創造された自然にも、神のみことばである聖書
にも興味をもってもらいたし。
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