「同労者」第93号(2007年7月)
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「『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる。』と書いてあ
る。」(マタイ4:4)
私の息子は今年6年生になりました。仕事から私が帰ってくるなり「今日のご飯はなあに?」
と大きな声で聞いてきます。本当にお腹が空いているのでしょう。私は、慌てて夕食を作り始め るのが毎日の日課です。本当にびっくりするくらい良く食べるようになりました。時々見ていない とお皿まできれいに舐めてしまうので、嬉しいような困ったような・・(笑)
食事の時は子供たちに一日の出来事などを聞いたり、たわいもない話で笑ったり楽しいひと
時です。
そんな息子も小さな時は言葉をあまりしゃべらないので心配して小児科の先生に相談したこ
とがありました。「お母さんが、もっと話しかけてみてください。」と言われました。言葉はとても 大事なもので、生まれたばかりの赤ちゃんにミルクだけを与えて何も話しかけないで育てたとこ ろ、体も弱く、衰弱して死んでしまったと言うことを聞いたことがありました。逆に言葉が解らな い赤ちゃんでも母親の優しい語りかけとその言葉の響きによって身体や脳、表情すべてが豊 かになるというデータがあることも知りました。私は忙しさに流されてテレビやビデオに子守をさ せていたので、それからは息子に心がけて語りかけることにしました。今は自分からべらべら しゃべりはしませんが、普通になれてほっとしています。
私たちの信仰生活も上記の御言葉にあるように神からの語りかけがあってはじめて生きられ
るのだと思います。糧を得るために生活の中で必死になりますが、神の語りかけを必死で望ん だり、またその時を何よりも楽しみに、大切にしたいものだと思いました。
そうでないと、ミルクのみで育てられた赤ちゃんのように衰弱し、死んでしまったように神から
どんどん離れてしまうことほど恐ろしいことはないと思います。
神の語りかけの中で豊かに育まれる幸いを味わい神の豊かな愛を感じながら歩ませていた
だきたいと思います。そして、私の子供たちもまだ幼いのですが、教会の中で神の語りかけと 愛の中で今は解らなくても豊かに育まれていることを信じています。いつの日か御言葉によっ て神と出会い救いをいただいて、本当の信仰生活の醍醐味を味わってもらいたいと切に願うと きでした。
(仙台聖泉キリスト教会 会員)
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