JSF&OBの部屋

〜 若者が若者に仕える教会 〜



                                   


石井 和幸

「私はあなたの純粋な信仰を思い起こしています。そのような信仰は、最初あなたの祖母ロイスと母ユニケのうちに宿 ったものですが、それがあなたのうちにも宿っていることを、私は確信しています」
「ですから、あなたは、私たちの主をあかしすることや、私が主の囚人であることを恥じてはいけません。むしろ、神の 力によって、福音のために私と苦しみをともにしてください。」 (テモテU 1:5,8)



 3月20日、私たちの教会にて、森田忍兄と恵真姉の結婚式が行われました。式と披露宴に参列された方々、特に他 教会の方から、「若者がたくさんいらっしゃる教会なんですね!」という感想を多く耳にしました。思い返してみると、本当 に私たちの教会の若者達がスタッフとして多く関わって、お二人の結婚を喜んで奉仕されていました。忍兄の結婚が与 えられるために涙をもって祈った兄弟、当日に至るまで、時間と労を惜しみなく準備にささげた若い兄弟姉妹の姿があ りました。式が始まる前、注意事項のアナウンス、「本日の式を執り行いますのは、仙台聖泉キリスト教会 山本嘉納 牧師です」という、牧師・新郎入場前のアナウンスをしたのは大学生である山田保兄です。式での奏楽、聖歌隊、特別 讃美、アッシャー、音響等・・・すべて若い方々が関わっていました。披露宴も同様で、とても素晴らしい、心のこもった 奉仕をされました。新郎と新婦が、それぞれ教会に祈られ、愛されている存在であることが、改めて明らかになりまし た。生まれたときから教会生活をともにし、喜びと涙を分かち合い、主にあってともに成長し、イエス・キリストの十字架 による救いが与えられて生かされているからこそ、神はこの新しい門出に相応しい器として、教会の若者たちを備えら れたのだと実感しました。 
 森田忍兄はもちろん、ともに生きてきた教会の若者は、幼い頃から神が示す導き、それに従う家庭と教会にいるとい う恩寵のなかにありました。「若者が若者に、主の愛をもって仕える」という姿は、一朝一夕で成り立つのではなく、長い 年月の祈りと訓練、労苦が積み重なったもの・・・それは単に、「年長者は余計なことをせず、若者に任せる」というもの ではなく、「若者と一緒に生き、労する」ことであることを覚えます。この結婚式も、牧師・伝道師の先生方を始め、ご両 親や会の年長者、先輩方が見えないところでどれだけ祈り、備えをしていたか、その祈りと働きがあってこそ、主の器と して教会の若者が若者に仕え、ともに真実をしかと握りしめて行なうことができた、その事実を私自身心に刻みました。 新しい家庭が与えられたことを主に感謝するのと同時に、私たちの小さな家庭も、ともに生き、ともに労する者でありた く思いました。
(仙台聖泉キリスト教会会員)








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