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   質問してみよう「聖書を学ぶ会」−74 


                  


                               茂永 進

「主があなたのしたことに報いて下さるように。また、あなたがその翼の下に避け所を求めて来たイスラエルの神、主から、豊かな報いがあるように。」(ル ツ記 2:12)





 今回より、先月結婚された森田恵真姉妹と高校生になった娘の頼子が新たに加わって、聖書を学ぶ会をもつことができました。
始まりにあたり、山本嘉納牧師が聖書を学ぶ会の始まりの経緯についてのお話がなされました。今から20年ほど前に、野澤睦雄兄・靖乃姉ご夫妻の ご自宅で家庭集会がもたれるようになり、ご近所の方々をお招きしていました。嘉納牧師がそのご奉仕をされ、集会毎に聖書を一章ずつ創世記より読 むことをはじめられました。その後、靖乃姉妹が天に召されたため、やむなく家庭集会が出来なくなりました。嘉納牧師は、この靖乃姉妹の神への貴い 働きを覚え続けていきたいという思いをもって、教会で同じように、聖書を創世記より1章ずつ読む集会としてきたとのことでした。
そのお話を伺いながら、私は生前の靖乃姉妹との交わりを思い起こしていました。靖乃姉妹は、特に私の結婚の問題に大きく関わって下さった方でし た。私の伴侶となるクリスチャン女性を懸命に探してお見合いをさせて下さったり、私が結婚に導かれた時には、本当に我が事のように喜んでくださいま した。そして、他教団からきた家内の事を気遣って、何くれとなく声をかけたりと、愛をもって接して頂きました。娘の頼子が生まれたときも娘の事を愛 し、かわいがって頂きました。おしゃれな小さなブーツをプレゼントして頂いたことも今も忘れることは出来ません。
そのようなことを振り返りつつ、神の為に真摯に生きられた姉妹にならい、私も積極的な信仰姿勢を持ち続けなければと気持ちを新たにしたことであり ます。
 今回も多くの質問があった中で、ルカの福音書16章に書かれていますイエス・キリストのたとえ話の「不正の富」とはどのようなものなのかとの質問に ついて、嘉納牧師の応答が心に残りました。
 金持ちの主人に雇われていた管理人が財産を乱費して、窮地に追い込まれた時、主人の債務者たちを呼んで借金の額を下げてやり、債務者たちを 助けて、貸しを作るという不正を働いたことが、この「不正の富」である。しかし、イエス・キリストはこの管理人の不正を評価しているのではなく、自分を 救うための備えをしたことを評価している。それと同時に、罪の中にいる者(この世の子ら)が生きることに抜け目が無いのに、神に立ち返って、罪の悔 い改めをすることが出来ない愚かさを皮肉っているのだということ。滅びに向かっている者と救いに至らない者への警告であるということも話されました。
 それでは、信仰をもって歩んでいる私たちにはどうしたら良いのか。神に干渉して頂ける人格、神に触れて頂ける人格であること、日々、神の御前に 遜って生きる神への姿勢を持ち続けて生きることを導いて頂きました。
 この聖書を学ぶ会が長く続けられ、祝されていることを覚え感謝します。
 (仙台聖泉キリスト教会会員)






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