JSF&OBの部屋

〜 若者と生きる教会A 〜His Own編 〜



                                   


石井 和幸

「私たちの主イエス・キリストの父なる神がほめたたえられますように。神は、ご自分の大きなあわれみのゆえに、イエ ス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生まれさせて、生ける望みを持つようにしてく ださいました。 また、朽ちることも汚れることも、消えて行くこともない資産を受け継ぐようにしてくださいました。これは あなたがたのために、天にたくわえられているのです。」(ペテロT 1:3-4)



 5月28日 教会隣りのサテライトノアにて、「His Own」の伝道コンサートが行われました。「His Own」は、小さなころか らともに教会生活を送っていた青年3人のユニットです。昨年病床の佐々木姉妹を慰問した際、ギターを持って3人で 讃美したことが結成のきっかけでありました。
 今回のコンサートは、約半年かけて準備がなされ、讃美された7曲はすべて私たちの教会オリジナル、うち6曲がメン バー自ら作詞・作曲を行ったものでした。会場に集ったメンバーの友人・知人のみならず、通りすがりの方々、そして教 会員の方々もそうだと思いますが、私も、彼らの真実な讃美に共感し、感動を覚えました。小さなサテライトノアがとても 特別な空間に感じ、多くの方々と恵みを分かち合えたことを感謝いたしました。
 私もかつてイエス・キリストによる救いの恵みを受けて間もなく、何曲か讃美を作り、伝道のために多くのコンサートに 携わりました。救われたばかりの私は拙い者でしたが、牧師は、「あなた自身で考えてやってごらん」と言ってくださり、 伝道コンサート自体の企画を任せていただいたこともありました。当時の私は、「任された」という意識から、(自分の主 観・方法にバンドや伝道チームのメンバーがついてきて欲しい)という気持ちが強く、他のメンバーの意見を取り入れよ うとしなかったことが多くありました。今思うと、神のご所望は何か?神は本当に自分がとった方法や現状を喜んでおら れるのか?という謙遜な態度が欠けていました。牧師は私についていけないメンバー、若い方々を集めて新しい
バンドを作り、牧師自身もともにそのバンドに加わって、独自の伝道コンサートを開き続けたこともありました。
 His Ownのメンバーは、牧師とともに生き、教会を愛して真実にコンサートを行っていました。作詞・作曲について彼ら は、いつもともに歩んでくださる山本牧師に相談をしたそうです。牧師は「忙しいから」と決して言わずに、メンバーとの 関わりを実に大切にされました。普段もいっしょに牧師館にて食卓についたり、スポーツジムで汗を流したりされる先生 は、新しい讃美を作ることに関しても全力で彼らと向き合うことをされたそうです。3人のメンバーは、今、教会の大きな 力となっています。
 「あなた自身で考えてやってごらん」と言われて行う指針に、「牧師とともに生きること」「何より教会を愛すること」を中 心に置く大切さが、彼らの働きを通して改めて分かりました。

  「His Own」という名前は、「主の所有物」であるという意味で、教会学校青年科の教師がつけてくださったそうです。彼 らの働きはその名に違わず主の前に真実に、主が喜ばれることを為そうとする営みでした。その真実は、彼らの祈り の中に、証しの中に、また、彼らの讃美の中に、色濃く現れていました。
  His Ownのメンバーのそば近く生きる牧師先生方、教会の方々がいらっしゃったこともまた、私は感動を覚えました。 His Ownが仕える姿をみて、自らの歩みを振り返り、やがて私のこどもたちが主に仕えるときに、自分の主観を押し通 すのではなく、ともに生きる隣人と常に最善を求めて、主に従うことができるように、まず私が主の前にへりくだって、愛 する隣人、教会との関わりを大切にする者でありたく思いました。

 His Own の曲は、下記サイトからご覧いただけます。
 https://www.youtube.com/playlist?list=PL4ZnXARxrAi3n5v7KJHgswkcGB2XAA1yH

(仙台聖泉キリスト教会会員)


戻る
戻る