「同労者」第59号(2004年9月)    教会通信に進む  目次に戻る  聖書の植物に戻る

聖書研究
仙台聖泉キリスト教会 聖書研究会1982.10.26(予稿)から

 未来における救いについて(3)
仙台教会 野澤 睦雄
 
(1) キリスト再臨の内容、条件、時期(つづき)

<キリスト再臨の条件>
 これまでに引用してきたみことばと重複しますが、どのような条件が整ったならば、イエス・キ
リストは再びおいでになるのか、という視点でこれらを見直してみましょう。


 ―― イエスの説教から ――
 イエス・キリストは以下のように述べておられます。
「いちじくの木から、たとえを学びなさい。枝が柔らかになって、葉が出て来ると、夏の近いこと
がわかります。そのように、これらのことのすべてを見たら、あなたがたは、人の子が戸口まで
近づいていると知りなさい。まことに、あなたがたに告げます。これらのことが全部起こってしま
うまでは、この時代は過ぎ去りません。」(マタイ24:33〜34)(マルコ13:30〜31)(ルカ21:7)
この中で、"これらのこと"と言われた内容が、再臨の条件であることはいうまでもありません。
ですからイエスがここで述べられた内容を拾ってみます。

偽キリストの出現
「わたしの名を名のる者が大ぜい現われ、『私こそキリストだ。』と言って、多くの人を惑わすで
しょう。」(マタイ24:5) 
「にせキリスト、にせ預言者たちが現われて、できれば選民をも惑わそうとして、大きなしるしや
不思議なことをして見せます。」(マタイ24:24)
(マルコ13:6、22)
(ルカ21:8)

戦争と民族間の紛争
「また、戦争のことや、戦争のうわさを聞くでしょうが、気をつけて、あわてないようにしなさい。
これらは必ず起こることです。しかし、終わりが来たのではありません。民族は民族に、国は国
に敵対して立ち上がり、・・」(マタイ24:6〜7)
(マルコ13:7〜8)
(ルカ21:9〜10)

地震と飢饉と疫病
「・・、方々にききんと地震が起こります。」(マタイ24:27)
(マルコ13:8)
「大地震があり、方々に疫病やききんが起こり」(ルカ21:11)

迫害と苦難
「しかし、そのようなことはみな、産みの苦しみの初めなのです。そのとき、人々は、あなたがた
を苦しいめに会わせ、殺します。また、わたしの名のために、あなたがたはすべての国の人々
に憎まれます。」(マタイ24:8〜9)
(マルコ13:9〜11)
「その日は、神が天地を創造された初めから、今に至るまで、いまだかつてなかったような、ま
たこれからもないような苦難の日だからです。・・その苦難に続いて、太陽は暗くなり、・・」(マルコ
13:19、24)
(ルカ21:12)

人々の愛が冷えること
「また、そのときは、人々が大ぜいつまずき、互いに裏切り、憎み合います。」(マタイ24:10)
「不法がはびこるので、多くの人たちの愛は冷たくなります。」(マタイ24:12)
(マルコ13:12〜13)

にせ予言者の出現
「また、にせ預言者が多く起こって、多くの人々を惑わします。」(マタイ24:11)
(マルコ13:22)

全世界に福音が宣べ伝えられること
「この御国の福音は全世界に宣べ伝えられて、すべての国民にあかしされ、それから、終わり
の日が来ます。」(マタイ24:14)

太陽が暗くなり、月は光を放たず、星が天から落ち、天の万象が揺り動かされる
「太陽は暗くなり、月は光を放たず、星は天から落ち、天の万象は揺り動かされます。」(マルコ
13:24〜25)
「日と月と星には、前兆が現われ、地上では、諸国の民が、海と波が荒れどよめくために不安
に陥って悩み・・」(ルカ21:25)


――パウロの教えから――
背教がおこり偽キリストが出現する
「まず背教が起こり、不法の人、すなわち滅びの子が現われなければ、主の日は来ないからで
す。彼は、すべて神と呼ばれるもの、また礼拝されるものに反抗し、その上に自分を高く上げ、
神の宮の中に座を設け、自分こそ神であると宣言します。」(テサロニケU2:3〜4)
「不法の人の到来は、サタンの働きによるのであって、あらゆる偽りの力、しるし、不思議がそ
れに伴い、また、滅びる人たちに対するあらゆる悪の欺きが行なわれます。」(テサロニケU2:9〜
10)


 イエスの教えには、再臨の条件が多く語られていますが、使徒たちやパウロは、再臨の内
容、つまりどういうことが起きるのかを多く述べています。このほか、ダニエル書や黙示録にも
示されています。
 たとえばネブカデネザル王の夢は終わりの時までを顕していますから、その内容からわかる
ことがあります。
(聖書研究会では一気に学びましたが、これらは次回掲載します。)
 現在世界で起きていることと、これらの条件を対比して見るとキリスト再臨の近いことを感ぜ
ずにはおられません。
(以下次号)



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