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信仰生活のこと、教理上の疑問など様々なことについて、誰かに聞いてみたいことがおきてく
ると思います。教会の先生に伺うことは勿論一番ですが、それを独り占めしないで、すこし公開 してください。それを皆で考えると、きっと皆さんにとって益になると思います。送付先は巻末に あります。
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<イエス・キリストの品性>
R.A.トーレイの「聖書の教え」に整理されている項目を引用して、イエス・キリストの品性につ
いての説明を続けます。
5.イエス・キリストの憐れみ
5.2 キリストの憐れみが顕された事例(つづき)
(5)イエス・キリストの憐れみは、彼が最も大切な急ぎの用事の時であったにもかかわらず、二
人の盲人たちの叫びに答えられて立ち止まられたこと、更に盲人たちの願いに応えられて、そ の願いをなされたことによって顕されている。
「すると、イエスは立ち止まって、彼らを呼んで言われた。『わたしに何をしてほしいのか。』彼ら
はイエスに言った。『主よ。この目をあけていただきたいのです。』イエスはかわいそうに思っ て、彼らの目にさわられた。すると、すぐさま彼らは見えるようになり、イエスについて行った。」 (マタイ20:32〜34)
(6)イエス・キリストの憐れみは彼が人々から汚れた霊を追い出されたことによって顕されてい
る。
「それは、イエスが、『汚れた霊よ。この人から出て行け。』と言われたからである。」(マルコ5:8)
「イエスは、群衆が駆けつけるのをご覧になると、汚れた霊をしかって言われた。『おしとつんぼ
の霊。わたしが、おまえに命じる。この子から出て行きなさい。二度と、はいってはいけない。』 するとその霊は、叫び声をあげ、その子を激しくひきつけさせて、出て行った。」(マルコ9:25)
(7)イエス・キリストの憐れみは、彼が手を伸べてらい病人に触れられたことによって顕されてい
る。(永年の間、そのらい病人は潔い愛の手に触れてもらったことはなかったのです。)
またイエスの愛は、そのらい病人を癒されたことによって顕されている。
「さて、ひとりのらい病人が、イエスのみもとにお願いに来て、ひざまずいて言った。『お心一つ
で、私はきよくしていただけます。』イエスは深くあわれみ、手を伸ばして、彼にさわって言われ た。『わたしの心だ。きよくなれ。』すると、すぐに、そのらい病が消えて、その人はきよくなっ た。」(マルコ1:40〜42)
(8)イエス・キリストの憐れみは、悲しむ者に、これ以上「泣くな」と言われたこと、また失われた
者を回復して、失った者の手に返してやられたことによって顕されている。
「イエスが町の門に近づかれると、やもめとなった母親のひとり息子が、死んでかつぎ出された
ところであった。町の人たちが大ぜいその母親につき添っていた。主はその母親を見てかわい そうに思い、『泣かなくてもよい。』と言われた。そして近寄って棺に手をかけられると、かつい でいた人たちが立ち止まったので、『青年よ。あなたに言う、起きなさい。』と言われた。すると、 その死人が起き上がって、ものを言い始めたので、イエスは彼を母親に返された。」(ルカ7:12〜 14)
(9)イエス・キリストの憐れみは、彼が罪人を迎えてその罪を赦し、かつ安らかに去らせなさった
ことによって顕されている。
「さて、あるパリサイ人が、いっしょに食事をしたい、とイエスを招いたので、そのパリサイ人の
家にはいって食卓に着かれた。すると、その町にひとりの罪深い女がいて、イエスがパリサイ 人の家で食卓に着いておられることを知り、香油のはいった石膏のつぼを持って来て、泣きな がら、イエスのうしろで御足のそばに立ち、涙で御足をぬらし始め、髪の毛でぬぐい、御足に口 づけして、香油を塗った。・・
そして女に、『あなたの罪は赦されています。』と言われた。・・イエスは女に言われた。『あな
たの信仰が、あなたを救ったのです。安心して行きなさい。』」(ルカ7:36〜50)
「父がわたしにお与えになる者はみな、わたしのところに来ます。そしてわたしのところに来る
者を、わたしは決して捨てません。」(ヨハネ6:37)
(以下次号)
<今月の質問>
来月もイエス・キリストの品性について説明を継続します。説明について、疑問点がありまし
たらお知らせ下さい。また、これらを離れた質問も歓迎致します。
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