「同労者」第95号(2007年9月)                          目次に戻る

わかもん

心配りされた優しい言葉をもって
山田 行

「あなたのことばが、いつも親切で、塩味のきいたものであるようにしなさい。そうすれば、ひと
りびとりに対する答え方がわかります。」(コロサイ4:6)


  8月は子供たちの夏休みがあったり私たちも仕事の夏休みがあり教会の行事や家族で過
ごす時が多く与えられました。
 まず「この夏は、本当に暑いですね。」と、どんな人とお会いしても一番初めにその会話から
と言って良いくらいに、暑さは厳しいものでした。しかし夫は夏生まれということもあり、「この暑
さが良いんだよ」と「夏ばてした〜」とにこにこしながら夏を満喫していました。その逆で私は本
当に暑さに弱く、何もかも放棄したくなる気分になります。しかししなくてはいけないことは、山
ほどあるのでイライラもつのります。ちょうどそのような時に子供たちが、手伝わない、ゲーム
ばかりしている・・・・「お母さんは朝から晩までずっと忙しくしているのに〜〜〜〜」と爆発しま
す。たまにの爆発は効き目がありますがしょっちゅうでは、また始まったと全然効き目はありま
せん。こんな感じで、楽しそうな夫と暑さと子供たちに負けそうな母なのでした。
 私の仕事は、多くの人と会話をすることがあります。もちろん家族、親戚、教会の方々、性別
も年齢も幅広くて沢山の方たちとの交わりが日々あります。だから自分の発した言葉で失敗す
ることや、反省することが多いのです。言葉は自然に出てくるものですから、言い回し、言い
方、言い過ぎ、言葉足らずなどもちろん内容も大切です。初めて会う人、悩んでいる人、悲しん
でいる人、喜んでいる人そんなこと一つ一つ考えていたら会話などできませんと逃げてたくなり
ますし、とても億劫になります。しかし、言葉の力は時にとても大切で相手の心に感動、はげま
し、感謝、愛を伝える、謝罪するなど、そして神様のことを伝える事があります。だから、やはり
言葉に気をつけるということは日々の祈りの中で神様に助けを頂かなくてはいけないと思って
います。
 上記の御言葉で「塩味のきいたもの」とありますが料理のたとえを使っています。味をつける
のは料理人の技術であり一人一人の好みによって塩加減をうすくしたり、からくしたりと心配り
が、とても重要になります。そのような心のこもった思いやりのある言葉を、一人一人に対して
使わなくてはいけないことを聖書は語っています。そして「いつも親切で」というのは相手のこと
をまず考えた会話をすることと思いました。自分の思いをただ伝えれば良いのではありませ
ん。相手の心情を考えてそれにふさわしい伝え方なども心に留めたいものです。そうすれば相
手の気持ちも分かり適切な答えをすることができると語ってくださいます。
 回りの人が話している会話に耳を傾けることがあります。以外に人の会話には、冷静に聞い
ていてそんな言葉使いは良くないなとか、随分きつい言い方だなとか批評している自分がいる
のですが、いざ自分が話し始めた時にどうなのか、きちんと知る必要があるなと感じるのです。
時々家族にそんな言い方しなくても、と言われるとカチンときますが、きちんと心に留めて気を
つけようと思いました。
(仙台聖泉キリスト教会 会員)



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