「同労者」第96号(2007年10月)                          目次に戻る

わかもん

感謝の心
山田 行

「彼らは神を知っていながら、その神を神としてあがめず、感謝もせず、かえってその思いはむ
なしくなり、その無知な心は暗くなりました。」(コロサイ4:6)


 私は出来る限り職場にはお弁当を作って持って行きます。職場の人たちの誕生日はお弁当
箱をプレゼントして「手作りのお弁当作ろう会」の会長をしています(笑)みんなのお弁当をのぞ
くのが大好きなんです。もちろん私のもみんな見るわけですが、いつも同じようなものばかり
で、簡単なものばかりです。けれどお互いのものを交換したり味見をさせてもらったり、レシピ
を聞いたりととても和やかな時間になります。それぞれの育ちや食生活、こだわりが小さなお
弁当箱にちらちらと見えるので面白いものです。そして私も含めみんな言うことは「お母さんが
作ってくれたお弁当はおいしかった、温かかった。」と感謝の心になります。
 私の夫にも毎日お弁当を作っています。雨の日も嵐の日も体の調子が少々悪くても、朝から
晩まで変わらずに仕事に行く夫に「ありがとう」の感謝の気持ちで作っています。時にはくじけ
そうになりますしお弁当ノイローゼになることもあるのです。だから気持ちはあってもお弁当の
内容はあまり変わり映えしないのですが・・・(汗)5回に1回くらいですが「お弁当おいしかった
よ」といってくれるのでまたがんばろうと思います。
 私はいつも思うのですがこんなお弁当を作ったり子供たちと一緒にご飯を食べたりという
日々の些細なことが本当に神が与えてくださった恵みであることです。何かの出来事で、この
ような小さな日常が出来なくなり、またこれが「最後」だったなんていうこともあるのかもしれま
せん。だから本当に私たちは神に感謝することを日々心がけて、神の一方的な哀れみが豊か
であることを知る必要があります。上記のみ言葉は「神としてあがめない、感謝しない」という愚
かしさから人はどんどんと暗闇に落ちていくという警告がなされています。怖いなとつくづく思い
ます。
 私たちは自分の思いどうりになったり、嬉しいこと楽しいことが感謝の動機になりがちです
が、信仰が長くなってきますと苦しい時も悲しい時もだからこそ神が近くに居てくださることを知
り感謝が溢れるということもわかってきました。また愛する家族や教会の方々と共に礼拝を捧
げること賛美すること祈りあうこと、こんな幸いを忘れてはいけないということです。感謝をきち
んと声に出して伝えることは大切です。みんなに私は全き信頼を神ご自身においています。と
いう証になるからです。すべてを益にしてくださる神が私たちの味方になっていてくださるので
すから恐れずに日々感謝の祈りではじまることをしていきたいと思います。また自分の回りに
いる人たちにもきちんと感謝の心を伝えたいものです。そのことをすることによって益々私たち
の関係が良いものに導かれていくことが、今の時代の人との関係が軽薄になるなか大切だと
思うからです。
(仙台聖泉キリスト教会 会員)



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