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信仰生活のこと、教理上の疑問など様々なことについて、誰かに聞いてみたいことがおきてく
ると思います。教会の先生に伺うことは勿論一番ですが、それを独り占めしないで、すこし公開 してください。それを皆で考えると、きっと皆さんにとって益になると思います。送付先は巻末に あります。
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<イエス・キリストの復活>
先月の質問
先月の質問は、
「イエス・キリストの復活について考えましょう。
・・イエス・キリストの復活が事実であることを聖書によって述べて下さい。」でした。
回答例(作成者:野澤)
また、R.A.トーレイが「聖書の教え」に整理した記述を参照させていただきます。
5.イエス・キリストの復活
5.1 復活の事実(つづき)
(11) イエスはペテロを名指して、自分の復活されたことを伝えるように言われた。
「墓の中に入ったところ、真っ白な長い衣をまとった青年が右側にすわっているのが見え
た。・・青年は言った。「・・あの方はよみがえられました。・・ ですから行って、お弟子たちとペテ ロに、『イエスは、あなたがたより先にガリラヤへ行かれます。前に言われたとおり、そこでお 会いできます』とそう言いなさい。」」(マルコ16:5〜7)
「とペテロ」。どのような理由で特別に「とペテロ」と主が仰せられたのでしょうか。それについ
ては何の解釈も与えられていないのですが、これは以前主を三度拒んで、もう自分は主の普 通の召命には含まれていないように思い、失望落胆していた弟子ペテロに対する主の愛の顕 れであったと考えられます。この点から推察して、これが後の人々のねつ造であるということは 考え難いことです。
(12) トマスに対してイエスのなされたことはあまりにも自然で、とても考えつくものではない。
「それからトマスに言われた。『あなたの指をここにつけて、わたしの手を見なさい。手を伸ばし
て、わたしのわきに差し入れなさい。信じない者にならないで、信じる者になりなさい。』トマスは 答えてイエスに言った。『私の主。私の神。』イエスは彼に言われた。『あなたはわたしを見たか ら信じたのですか。見ずに信じる者は幸いです。』」(ヨハネ20:27〜29)
この場合のトマスの行動はごく自然でした。そしてイエスの戒めも、これを小説作家の技巧に
帰すには、余りにも特徴を持ちすぎるというべきでしょう。
(13) ペテロの質問について
「ペテロは彼を見て、イエスに言った。「主よ。この人はどうですか。」
21:22 イエスはペテロに言われた。「わたしの来るまで彼が生きながらえるのをわたしが望む
としても、それがあなたに何のかかわりがありますか。あなたは、わたしに従いなさい。」(ヨハネ 21:21〜22)
これも、イエスの特徴のある戒めです。
(比較)
「すると、『主よ。救われる者は少ないのですか』と言う人があった。イエスは、人々に言われ
た。『努力して狭い門から入りなさい。なぜなら、あなたがたに言いますが、入ろうとしても、入 れなくなる人が多いのですから。』」(ルカ13:23〜24)
イエスは好奇心による質問にはお答えにならず、なすべき義務を告げるのが常でした。
(以下次号)
<今月の質問>
イエス・キリストの復活について考えましょう。
・・イエス・キリストの復活が事実であることを聖書によって述べて下さい。
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