「同労者」第99号(2008年1月)
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「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。」(ヨハネ 1:14)
「神のことばは生きていて、力があり、両刃の剣よりも鋭く、たましいと霊、関節と骨髄の分か
れ目さえも刺し通し、心のいろいろな考えやはかりごとを判別することができます。」 (ヘブル 4: 12)
ここ数年私は、教会のクリスマス祝会にて舞台照明の係をやっています。今回も事前に劇の
台本が渡されました。当日のお楽しみで、観客として子供達の劇を見るのも良いものですが、 スタッフとして事前に台本が読めるのも楽しみであります。
毎年話題になる小中学生の劇。台本に目を通しました。現代劇と聖書劇をドッキングさせた
ものです。面白おかしい部分、ちょっと難しいかなと思う部分、崇高な印象を受ける部分・・・と 様々ですが、全体としてはごく普通かなぁ・・と思いました。
ところが、いざリハーサルが始まり、子供達の演技を目にすると、単なる台本の台詞が、そ
れぞれの個性、役柄にあわせて活きていくのです。そして見事に色づけされていきます。(なる ほど、だからこの人はヨセフ役なんだ。あの人はユダ役、王様の役・・そして彼だからこそ似合 うこの台詞!・・・) 劇が進んで行くうちに、脚本を書いた先生のねらいが解りだし、なるほど!と 思って感動していくのです。みんなで讃美をするシーンはサウンド・オブ・ミュージックをみてい るようでした。何より、聖書のみことばが形になっていく、そこに演じる人の心意気が加わって 行く・・。
本番も、子供達の熱演と陰で支えるスタッフの熱意で、観客を感動させたのは言うまでもあり
ません。
一年前の今頃・・・私は何をしていたのだろうとふと思いました。まだ今の家内との結婚話は
出ていませんでした。それが一年経ってこうして新しい家庭を持っていることが不思議に感じま す。
「結婚を与えて下さい」と言葉にするのは簡単です。けれども、その言葉が成就するために、
多くの人の祈りと主にあるお働きがこの一年あったことを、揺るがない事実として、心に記して いきたいのです。また、一人の魂がキリスト様によって救われるために、同様に多くの祈りと働 きがあったことも。・・台本にあるセリフが、生きて素晴しい劇となるように、そして見ている人々 にメッセージを与えていくように・・
冒頭のヘブル書の聖句は、私の教会に与えられた2007年の標語聖句でありました。教会
は「みことばを生かす人達」によって建て上げられることを昨年、教会生活を通し覚えることが 出来、大変感謝しました。そして新しい年を迎え、私共の家庭も「みことばを生かす」教会の器 官として、励んでいこうと思っております。
(仙台聖泉キリスト教会 会員)
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