「同労者」第100号(2008年2月)                           目次に戻る

JSF&OB

 真理と正しく向き合う
 石井 和幸

「地震のあとに火があったが、火の中にも主はおられなかった。火のあとに、かすかな細い声
があった。エリヤはこれを聞くと、すぐに外套で顔をおおい、外に出て、ほら穴の入口に立っ
た。」(列王記T 19:12〜13)
「私はすべてのことを、福音のためにしています。それは、私も福音の恵みをともに受ける者と
なるためなのです。」 (ヘブル 4:12)


 私の仕事はステンレス材料の配達兼営業マンです。仕事での昨年の反省なのですが、職場
の先輩から、「石井君は、お客さんとの電話で、面倒くさそうに話す時がある。それはどんな理
由であれ止めた方がいい」と指摘されたことがありました。・・・私は毎日、11時頃まで荷物の
積込みや内勤を済ませ、外回りに出かけるのですが、出発ギリギリになってお客さんから追加
注文の電話が来ると、「面倒くさそうに話す」時があるのです。それは、お客さんに対して、(そ
んなギリギリに頼まれても時間があるわけじゃないし、そば屋の出前じゃないんだよ!)という
気持ちを分かってほしいと思って言うのですが、それは謙遜で快い対応とはいえません。感情
的にならず、あくまで冷静に対応し、できないなら断る。お客さんの要望を受けるなら、最後ま
で仕事を成し、必要ならば終わってから「いや?今日はキツかったですよ?」と一言皮肉を言え
ばいいのです。
そうするとお客さんは「すまなかったねぇ、今度は大きい仕事まわしてあげるからさ」となだめて
くれるときもあります。 お客さんの立場にたってみると、自分の要望が通るか否か、結果より
も、「この営業マンはどんな状況にあっても自分を客として扱い、対応してくれているか」が重要
なのです。まず、お客さんに対してどんな時でも誠実な対応をすること、このことを今年は特に
気をつけています。
 昨年の2月は、結婚のためにひたすら祈った月でありました。自分の状況を見ると、結婚に至
るまであと2、3年はかかるだろうな・・・と思ってしまう。けれども神様は私に、そんな自分の気
持ち、思い煩いを横においといて、信仰を強く持ち、祈りつづけることを示されたのです。神様
の方を正面きって向くたび、とにかく祈りなさい、信じなさい…そしてあなたのなすべき分を果た
しなさい・・・やがて4月に導きが与えられて、昨年結婚が与えられました。神様に面と向かって
取り組んだことに対する豊かな、大きな恵みです。
  同労者2007年1月号にて、「わたしと音楽」という証を執筆した、大宮香織神学生と先日お
話する機会がありました。大宮姉は今年3月、東京の神学校を卒業します。昨年は彼女にとっ
て、進路について祈らされた年でありました。
 大宮姉は八木山聖書バプテスト教会で小学生の時救いの恵みを受け、高校、大学時代は音
楽を学びました。音楽の賜物に優れた姉妹です。もともとは仙台の母教会で奉仕することを目
指していましたが、神学生として最後の年にもう一度神様の前に導きを問い続けました。周囲
からは、仙台に帰らずに、東京等で音楽の賜物を活かせる、大いに用いられる場にとの声も
多くありました。彼女にとってもそれは魅力的であったに違いありません。けれども大宮姉が出
した答えは、「母教会で音楽を中心とした奉仕者になる」ことでありました。
・・・神様は信仰者に対し、どのような示しをなされるかは人それぞれ違います。自分の救われ
た教会にて、主の業に励むこと。それが神様が姉妹に対して示してくださった道であることを、
信仰の同労者として共に信じ、また仙台で信仰の歩みを共にしましょう。と感謝した時でありま
した。


  雪が解け、春になればいよいよ今年の歩みも本格化し、慌ただしくなるでしょう。この2月、謙
遜になって神様としっかり向き合い、祈る月でありたく願っております。
(仙台聖泉キリスト教会 会員)



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