「同労者」第101号(2008年3月)                         目次に戻る

巻頭言
− 祈 り − 
石井 矗

「何事でも神のみこころにかなう願いをするなら、神はその願いを聞いてくださるということ、こ
れこそ神に対する私たちの確信です。」(ヨハネT 5:14)


 私たちクリスチャンには、「祈る」という特権が与えられています。これはとても感謝なことだと
思います。

 信仰生活を続けていく中で、問題、困難が生じる時、それをどのように解決していくのか、そ
の方策をいろいろ考えます。
 解決策が見つからなければ相談し、知恵をいただき、なるべく早く良い結果を得られるよう前
進させたいと願うものです。しかし、物事はそう簡単に成立するものではなく、ついには万策尽
き、望みを失い、もう祈る他ないという状況になることがあります。
 そのような「苦しい時の神だのみ」的信仰しか持てない私ですが、真の祈りはそのようなもの
ではいけないとの思いがあります。

 自分の欲望やわがままを実現するために、欲しい物を手に入れるために、あるいは自分だ
けが快適な気分でいつもいたいと思い、困難な事柄を避けるために、祈りをもって願いをする
のみではなく、私たちは常に神の御名によって祈りを捧げるのですから、その祈りはまず神の
御意にかなうものでなければならないと思うのです。「祈り」は神を畏れ、真面目な、正しい真理
に適うものであり、自分勝手なものであってはならないと思います。

 その背景には、正しい信仰生活の確立と、教会の信徒として、家庭と教会の建設に励むもの
でなければならないということがあるでしょう。
 それに励まさせていただき、そしてその実現のために正しい祈りの時を静かにもち、忍耐を
もって祈り続け、神様の憐れみにより、祈りに応えをいただき感謝をする、喜びを持つことので
きるものでありたいと思います。
(仙台聖泉キリスト教会 会員)





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