「同労者」第101号(2008年3月)                          目次に戻る

Q&Aルーム

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 信仰生活のこと、教理上の疑問など様々なことについて、誰かに聞いてみたいことがおきてく
ると思います。教会の先生に伺うことは勿論一番ですが、それを独り占めしないで、すこし公開
してください。それを皆で考えると、きっと皆さんにとって益になると思います。送付先は巻末に
あります。
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<イエス・キリストの復活>
先月の質問
先月の質問は、
 「イエス・キリストの復活について考えましょう。
・・イエス・キリストの復活が事実であることを聖書によって述べて下さい。」でした。


回答例(作成者:野澤)
 また、R.A.トーレイが「聖書の教え」に整理した記述を参照させていただきます。

5.イエス・キリストの復活
5.1 復活の事実(つづき)
<復活の事実を否定する人々の主張点とそれに対する反論>
 (イ) 弟子たちは、幻覚をみただけであるとする主張
 ・幻覚と見る場合、それなりの背景があるものであるが、弟子たちにはそのような、幻覚を見
たはずだといえるような、主観的な根拠は全くないのである。
 ・10人の弟子たちが同一の幻覚を見るということはあり得ない。復活されたイエスは、さらに
500人以上の弟子たちに同時に現れなさった(コリントT 15:6) とパウロは述べている。そのよう
な幻覚は全くあり得ないことである。

 (ロ) イエスの死は真実の死ではなく、蘇生したのであるという主張
 ・ イエスの蘇生を主張する人々の論点は、十字架で死ぬにはあまりにも時間が短かったと
いう点にあるが、十字架の前に起こった様々なできごと、十字架につけられた時のイエスの肉
体の状態は疲労の極限に達していたことを考えるべきである。(補足:ローマ兵が検死をし、完
全に死んでいると認めたので足の骨を折らなかったのである。さらに、念のためローマ兵はイ
エスの脇腹を槍で刺し、とどめを刺したのである。イエスの流された血は、水(血漿)と血(血球
部分)が分離してしまっており、現代の医学的見地でも完全に死んでいることが示されてい
る。)
 ・ 反対者たちも、イエスが蘇るといわれたことを警戒し、番兵をたてるなどの処置をとってい
たのである。
 ・ イエスが単に蘇生しただけであったら、その肉体は痛んでおり、弟子たちを力づけることな
どあり得ない状態であったはずである。
 ・ もし、弟子たちが関与して、蘇生させたのであるなら、弟子たちはそれを知っていたのであ
るから、彼らの変化はあり得ないことである。
 ・ もし、復活でなく、蘇生であったなら、イエスご自身が死んでいなかったのに、死んで復活
したと主張して人を欺いたことになり、キリスト教の全体が「虚偽」、うそ、の上に打ち立てられ
たことになる。キリスト教の主張する真実さとはとうてい相容れないことである。そして、そのよ
うな「うそをつく」ことはとてもできないことである。

 私たちは、有りそうなすべての推測と仮説とを排除したのであるが、その後に残るただひとつ
のことは、イエスが実際に死なれ、三日目に復活されたということである。
 この事実を否定しようとする人々の追求を受けて、困難に感じるその困難さは、逆にその真
実性を証明しているのである。弟子たちは、人々が容易に信じられないことをあえて主張した
のである。なぜなら、彼らは人々が受け入れるか否かに由ったのではなく、彼らが実際に見
て、確信したことだったからである。
 記載されている事柄を、偏見を持たずに見るならば、すなわち復活はないと決めてから記載
されている事柄を読むのでないなら、記載されている多数の事柄の、どれを取り上げても充分
に復活の事実を証明しているのである。

 この復活の教理には、今一つ、重大な反対論が残されている。それは、「イエス以外には、
未だかつて復活した人はいない」ということである。
 しかし、実際にそれがイエスが唯一無比のお方であることの証明なのである。


<今月の質問>
 イエス・キリストの復活について考えましょう。
・・イエス・キリストの復活の重要性を聖書によって述べて下さい。

 



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