「同労者」第101号(2008年3月)
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写真と斜体の解説文は、廣部千恵子氏のホームページ「聖書の植物」から同氏の許可によ
り掲載。
詳細は同氏のホームページ
又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。
葱や玉葱やにんにくが忘れられない。今では、わたしたちの唾は干上がり、どこを見回しても マナばかりで、何もない。(民数記11:4〜6) かなり古代から栽培されていた食物である。Unas(BC2420)やPepi二世(BC2200)のピラ ミッドなどからこの事実が明らかになっている。文献上メソポタミアで既にBC2000年頃に育っ ていたことが分かっている。野生の先祖はまだよく分かっていない。形態学上では北イラン、ア フガニスタン、中央アジアの隣接国に自生しているAllium oschaniniiに非常によく似ている。し かしAllium oschaniniiとAllium cepaとを掛け合わせると種子を作らない種が出来る。このことか らAllium oschaniniiは玉葱の直接の先祖ではないようである。
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