「同労者」第9号(2000年6月)   紙上メッセージに進む  目次に戻る  信仰良書に戻る

証 詞
・・  仙台聖泉キリスト教会週報 2005.5.21より

仙台聖泉キリスト教会  婦人伝道師 山本和子

 ベビーオルガン1台入る位の小さな練習室で私は聖潔の恵みを受けました。神学校に入学し
て2年目(1953年5月18日)でした。神様に伝道者として召命を頂いたと信じて入学したもの
でしたが、現実の学校生活はさまざまな壁が私の前に立ちはだかっていました。その第一は、
婦人伝道師はオルガンが弾けなければいけないということでした。初めて音符を見て両手を動
かすことなどとてもできmせんでした。それは、人の何倍も練習時間を必要としました。放課後
の短い時間を割り当てられても遅々として一曲をこなすことができませんでした。一緒に献身し
た友達の割り当て時間をもらっても間に合いませんでした。これでは伝道者にはなれないと心
ひそかに考えるようになりました。
 数人の上級生や、同級生が外出届を出して、二度と学院に帰ってこないことに気付き始めた
のもその頃でした。私もだめかなと思いつつ、オルガンの前で祈りました。その時、あなたが何
もできない者であることを、わたしは全部知っているよと神様に語り掛けられました。
 伝道者として生きることの主導権が凡て自分であったことに気付くことができました。その
時、一曲の讃美歌が私の心に与えられました。222番「犯しし罪をば思い出す毎に心は乱れ
て思い悩む。イエス・キリストの血イエス・キリストの血すべての罪より我を潔む。」神様の前に
伝道者生涯の凡てをお任せします。と祈りました。
「イエス・キリストの血、凡ての罪より我らを潔む。」との聖言を頂、舎監の先生の所へ行って祈
って頂きました。冷や汗を流しながらの楽器の御用を三十数年させていただき、主人もどんな
に苦労したことでしょう。御手の中で凡ては変わる感謝にとの歌詞の如く、今日を生かして頂い
ております。
 



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