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          「マリヤは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。この方こそ、ご自分の民をその罪
           
          から救ってくださる方です。」(マタイ1:21) 
          7. 救いに関する聖霊のお働きについて
           
          
           私たちが救われる経験に与り、救われた状態に保たれることについて、救われるとはどうい
           
          う事か、救われると私たちのうちに何が起きるのかあるいはどういうものが与えられるのか、ど うすれば救いに与ることができるのか、などについてこれまで考えてきました。それらについ て、聖霊が関与されている内容を再考しておきたいと思います。 
          7.1 先行恩寵の実現
           
          
          ・神に関する知識と認罪
           
          
          「まことに、まことに、あなたに告げます。人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることはで
           
          きません。」(ヨハネ3:3) 
          「わたしは真実を言います。わたしが去って行くことは、あなたがたにとって益なのです。それ
           
          は、もしわたしが去って行かなければ、助け主があなたがたのところに来ないからです。しか し、もし行けば、わたしは助け主をあなたがたのところに遣わします。その方が来ると、罪につ いて、義について、さばきについて、世にその誤りを認めさせます。」(ヨハネ16:7〜8) 
           救いに与る前の人間は、神の国の門外漢であって、それに対する光をもっていません。そし
           
          て神と神のことばや神の裁きに対する恐れをもっていません。その状態の人間に対して、神と その救いにかかわる知識を理解させ、自分の状態を悟らせ、救われたいとの願望を、聖霊が 起こしてくださるのです。 
          ・救い
           
          
          「まことに、まことに、あなたに告げます。人は、水と御霊によって生まれなければ、神の国に
           
          はいることができません。肉によって生まれた者は肉です。御霊によって生まれた者は霊で す。」(ヨハネ3:6) 
          「もしあなたの口でイエスを主と告白し、あなたの心で神はイエスを死者の中からよみがえらせ
           
          てくださったと信じるなら、あなたは救われるからです。人は心に信じて義と認められ、口で告 白して救われるのです。」(ローマ10:9〜10) 
          「私は、あなたがたに次のことを教えておきます。神の御霊によって語る者はだれも、『イエス
           
          はのろわれよ。』と言わず、また、聖霊によるのでなければ、だれも、『イエスは主です。』と言う ことはできません。」(コリントT12:3) 
           救われたいという願望を動機に、イエスを信じる信仰が出来るように聖霊がたすけてくださ
           
          り、人が信じたとき、聖霊は新しい命をその人に与えてくださるのです。 
           新生を与えられた人間は、それまでとは違い、自分で神の前に生きることが出来るようにな
           
          ります。 
          7.2 救いの保持・・聖霊の宮
           
          
          「わたしは父にお願いします。そうすれば、父はもうひとりの助け主をあなたがたにお与えにな
           
          ります。その助け主がいつまでもあなたがたと、ともにおられるためにです。その方は、真理の 御霊です。」(ヨハネ14:16〜17) 
          「もし神の御霊があなたがたのうちに住んでおられるなら、あなたがたは肉の中にではなく、御
           
          霊の中にいるのです。キリストの御霊を持たない人は、キリストのものではありません。」(ローマ 8:9) 
          「あなたがたは神の神殿であり、神の御霊があなたがたに宿っておられることを知らないので
           
          すか。」(コリントT3:16) 
           聖霊は、救われた人の心の中に住んでいて下さり、救いの状態を保ってくださいます。聖霊
           
          がおられるとき、私たちは救いの信仰を保っていることができます。聖霊が私たちの内におら れるのですから、私たちは神殿です。 
          7.3 祈りの助け
           
          
          「人間の心を探り窮める方は、御霊の思いが何かをよく知っておられます。なぜなら、御霊は、
           
          神のみこころに従って、聖徒のためにとりなしをしてくださるからです。」(ローマ8:27) 
          「キリストは永遠に存在されるのであって、変わることのない祭司の務めを持っておられます。
           
          したがって、ご自分によって神に近づく人々を、完全に救うことがおできになります。キリストは いつも生きていて、彼らのために、とりなしをしておられるからです。」(ヘブル7:24〜25) 
           イエス・キリストは天にあって、私たちのとりなしをしていてくださいますが、聖霊は地にあり私
           
          たちの内にあって、私たちの祈りを助けて、私たちをとりなしてくださるのです。 
          7.4 神の品性の分与
           
          
          「私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。」(ローマ5:5)
           
          
           新生に与った信者には、キリストに似たものとして生きることができる品性を分与してくださる
           
          のです。 
          7.5 知識の助け
           
          
          「助け主、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊は、あなたがたにすべてのこ
           
          とを教え、また、わたしがあなたがたに話したすべてのことを思い起こさせてくださいます。」(ヨハ ネ14:26) 
           聖霊は信者の内にあって、知恵を与え、神の事柄に関する理解力を与えてくださるのです。
           
          
          7.6 働きの助け
           
          
          「御霊の賜物についてですが、・・」(コリントT12章)
           
          
          聖霊はそれぞれに使命を与え、その使命に応じた賜物をお与えになります。
           
          
           語り尽くせませんが、聖潔の恵みに与るとき、聖霊はさらに豊かに働いてくださいます。(完)
           
          
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