「同労者」第57号(2004年7月)      三浦綾子を読むに進む 目次に戻る  トップに戻る

三浦綾子読書会

 三浦綾子読書会とは(2) − 
    東京ミレニアム・チャーチ 牧師  長谷川 与志充
 
 前回は三浦綾子読書会の中心的な働きである読書会部門の全国展開の歴史をご紹介させ
ていただきましたが、今日は三浦綾子読書会発足の経緯について書き記してみようと思いま
す。前回、三浦綾子読書会を立ち上げたのは2001年7月のことだったことをご紹介しました
が、それに先立つ2001年4月、私の人生を大きく変える出来事が起こりました。ふと目にした
三浦綾子に関するホームページ「三浦綾子愛読者ページ」の掲示板の中で、東京のある方が
「読書会のようなものがあれば参加してみたい」と書いてあるのを発見したのです。そこで、私
は同じ掲示板に「私も読書会をしてみたい」との趣旨の書き込みをしてみたのですが、5月にな
ってその方から私に読書会についての個人的な問い合わせのメールが届きました。そして、私
達は何度かの連絡の後、6月のある日に直接会って読書会立ち上げのため相談してみようと
いうことになったのです。
 その会う予定のちょうど2、3日前のことでした。当時私が勤めていたキリスト教書店に、私が
かつて大学生伝道のために働いていたキャンパス・クルセードというキリスト教団体の後輩が
買い物のためやって来たのです。彼はその時もキャンパス・クルセードでスタッフとして働いて
いたのですが、私は彼からその日とその翌日にキャンパス・クルセード主催で三浦光世氏の講
演会が行われることを聞いたのです。その時は「それは本当によかったね。祝福を祈っている
よ。」と話して別れたのですが、その後神様は「今日仕事の後でその講演会に行きなさい。あな
たが光世氏と話をする機会を与えます。」と否みようのない程私に対して何度も語りかけて下さ
ったのです。
 そこで、私はその語りかけに従って、その日仕事を終えてから講演会に駆け付けました。講
演会はすでに終わっていましたが、その会場の前方に三浦光世氏の談笑している姿が見えま
した。私は三浦光世氏の近くにいるかつての同僚のスタッフ(彼がその集会の代表者でした
が)に挨拶をすると、「ちょうどいい所に来てくれたね。部屋の片づけをしたり、学生達の面倒を
見なければいけないから、これから光世さん方の接待役をしてくれないか。」とそこで急遽頼ま
れ、神様からの語りかけ通り三浦光世氏と話をする機会が与えられたのでした。
 レストランでの1時間半程のお交わりの中で、三浦光世氏とその秘書である宮嶋裕子氏に私
は7月から読書会をスタートする予定であること、そのための話し合いを近々行う予定であるこ
とをお話しし、この三浦綾子読書会という働きについて覚えていただくことができたのです。し
かし、その時には三浦光世氏や宮嶋裕子氏は勿論のこと、発起人である私自身も、その後三
浦綾子読書会が現在のような大きな働きに発展しようとは夢にも思っていませんでした。けれ
ども、神様は着実に私達を用いてご自身の偉大なご計画を進めておられたのです。


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