「同労者」第57号(2004年7月)   わかふうふわかもんに進む  目次に戻る  トップに戻る

聖書の植物

− 樹 木 (18)

  写真と斜体の解説文は、廣部千恵子氏のホームページ「聖書の植物」から同氏の許可に
より掲載。詳細は同氏のホームページ
 http://www2.seisen-u.ac.jp/~hirobe/2002tree13.htm
又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。




  セイヨウエゴノキ Styrax officinalis   エゴノキ科、エゴノキ属

ヤコブは、ポプラとアーモンドとプラタナスの木の若枝を取って来て、皮をはぎ、枝に白い木肌
の縞を作り、(創世記 30:37)
山々の頂でいけにえをささげ 丘の上で香をたく。樫、ポプラ、テレビンなどの木陰が快いから
だ。お前たちの娘は淫行にふけり嫁も姦淫を行う。(ホセア4:13)
livnehと聖書に書かれている所は以上の2個所である。いずれもポプラと訳している。これをセ
イヨウエゴノキとするのはアラブの国でlibnaと呼んでいること、また葉が卵形から円形に近く、
上はグリーン色で、裏は白っぽく毛があり、この白さが遠くから風に吹かれても分かることヘブ
ライ語で白を(lavan,livneh)などによる。
セイヨウエゴノキは3〜6mの落葉性の木で、3月に葉が芽吹き、4月にベル状の白い3cm位
の花が咲く。日本にあるエゴノキに似ている。その後に種の一つある堅いけばのある核果を生
じる。この核果は、秋になって葉が落ちるとよく目立つ。日本のエゴノキ同様サポニンを含み魚
毒であるので、これを川に撒いて魚を浮き上がらせて捕るのに使用された。
しかしZoharyは創世記のlivnehに対してはPopulus albaをあてている。


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