巻頭言
「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者
が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」(ヨハネ3:16)
この聖書の御言葉はその当時、高校生だった主人が、自分の罪のために十字架の贖いを
なして下さったイエス・キリストを信じて救われた証としていただいた御言葉でした。私自身も聖 書の御言葉によって、憂える心を励ましていただき、いろいろな場面を通るたびごとに支えら れて参りました。
クリスチャンとしての主人との結婚を通して、私の救いがあり、宗教の異なるところで長年暮
らしてきた両親も、年老いてから導いていただき、神の恵みのなかに身を置くことができまし た。神への感謝とともに私も救われて三十年あまりになります。今の自分の置かれている状況 を思いながら、自分の役割は何か、与えられている課題をこなしていくにはどうしたらよいかな ど、思いめぐらすうちに、最近、聖書の中に「心に知恵のある者」という御言葉が目にとまるよう になってきました。
なぜなら、神は心に知恵のある者をお選びになり、神の器にかなった者として用いておられ
るからです。そういうことからすると、私には一生懸命さはあっても、心に知恵のある者になっ ていない自分を見いだすのです。
今、私は五十八才ですから、まだ遅くはないと自分に言い聞かせ、残りの信仰生涯を心に知
恵のある者を目指して歩ませていただきたく願っています。
「神が私たちに与えてくださったものは、おくびょうの霊ではなく、力と愛と慎みとの霊です。」(テ
モテU1:7) 美しさはむなしい。 しかし、 主を恐れる女は ほめたたえられる。 箴言31:30 |