「同労者」第64号(2005年2月)      信仰良書に進む  目次に戻る  教会通信に戻る

わかふうふわかもん

 「聞くという奉仕」
仙台聖泉キリスト教会  山田 行
 
「すると、王は彼らに答えて言います。『まことに、あなたがたに告げます。あなたがたが、これ
らのわたしの兄弟たち、しかも最も小さい者たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです。』」
(マタイ25:40)


新しい年に入り、私自身に与えられた御言葉や、クリスチャンとしての奉仕、家庭生活の見直
しなど、もう一度一つ一つ紙に書き出して祈るときが与えられました。書き出すというのは本当
に物事が整理できて、忘れてしまっても、また確認できますので私にはとても大切なことです。
まず、今一番自分の心に引っかかっている心配事などをずらずらと書いて、この心配事は、い
つから、何がきっかけで始まったかなど書いておきます。また、今、本当に感謝していること、
嬉しかったこと、支えになった御言葉、メッセージ、賛美歌などです。
祈るとき、まず自分の願い、心配事ばかりをずらずらとするのではなく、一番に神様への感謝
を祈ることに注意しています。ですから、きちんと紙に書いておくことは必要だなと思います。そ
れでなくても、どんどんと忘れっぽくなる自分なので・・・。幸いなことに日々の小さな感謝から救
いを与えてくださった感謝までさかのぼることもしばしばです。すると、次に祈る言葉があまり感
情的にならなく自分の我がままの祈りにならないようにと、うながされる助けを幾度か与えられ
ています。
今回は私が与えられたと信じる奉仕を一つ書きます。それは、「聞く」という奉仕です。家庭の
中で教会の交わりの中で一人が他の人に対して負っている大切な奉仕は「言葉に耳を傾け
る」ということだと思ったからです。
若い人達、子供達、弱い人達、皆聞いてほしい思い、聞いてほしい耳を求めているので、その
一端が担えたらと思うのです。語ることはとても容易で、そのほうが、隣人の助けになるとすぐ
に思いがちですが、私は聞くことをしていきたいと願います。黙って聞いていられるかがこれか
らの大きな課題ですが・・・
なぜこのようなことを思うかというと、私も幼い時から、そして若い時代、自分の思いを話すこと
がとても大切で、もんもんとする思いや、悩みや疑問が心に沢山ありましたが、それらを受け
入れて聞いてくれたのは、母でした。どれだけ話すことで、心が楽になったり、整理されたかし
れません。今は聞き上手な母があの時そばに居てくれたことを感謝しているからです。
ですので、私もそのような慰め、助けが家庭でも、教会でも担えたらと思いました。
まだまだ与えられている課題は沢山ありますが、一つ一つ丁寧に心に刻みながら祈り深く進ま
せていただきたいと思います。

 

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