「同労者」第66号(2005年4月)  わかふうふわかもんに進む 目次に戻る 教会通信に戻る

読者の広場

<短歌・俳句>

【俳句】
宙に舞ふ新郎巨体や蕗(ふき)の薹(とう)


【短歌】
一斉(いっせい)に放(はな)たるバルーン冬空の
ふわりふわりを見上ぐる顔々


岐阜県・恵那峡畔  秋山光雄
 

  この句、「新郎」ですから、結婚式、「宙に舞う」だから、胴上げされているのでしょう。きっ
と、新郎の仲間の男たちがいっぱい出席したのでしょう。祝福の胴上げで祝ってくれたのです
ね。作者には、それとともに傍らにある小さな蕗の薹に目が留まります。蕗の薹の季節は早
春、結婚式場は蕗が生える余地のある自然豊かな土地柄ですね。そして小さな蕗の薹と新郎
の「巨体」の対比が面白く、その情景が目に見えるようで素晴らしいですね。
 短歌は、色とりどりの風船を一斉に空高く飛ばして、お祝いに花を添えたのでしょう。「冬空」
のイメージは真っ青とはいえず、ねずみ色ですね。しかし、明るい雰囲気です。風船をを「ふわ
りふわりを」といって、その動きも一緒に表現しています。「見上げる顔々」にもその場の雰囲
気が豊かに表現されていますね。                               (M)


(秋山光雄先生に投稿していただきました。皆さんの作品を載せたいと思いますので、どしどし
投稿してください。写真、絵画なども歓迎、スキャナーでパソコンに取り込める大きさはA4版ま
でですから、大きいものはカメラで撮影することになります。編集委員)
  

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