はじめにのつづき
私たちの未来の救いは、この再臨のキリストに係っています。
再臨のキリストは、この世の救拯のプログラムと私たち一人一人の救いの完成のために来
られます。また一方、悪魔とキリストを信じないで悪魔に従った人々に審判を下すために来ら れるのです。
「人の子が、その栄光を帯びて、すべての御使いたちを伴って来るとき、人の子はその栄光の
位に着きます。そして、すべての国々の民が、その御前に集められます。彼は、羊飼いが羊と 山羊とを分けるように、彼らをより分け、羊を自分の右に、山羊を左に置きます。そうして、王 は、その右にいる者たちに言います。『さあ、わたしの父に祝福された人たち。世の初めから、 あなたがたのために備えられた御国を継ぎなさい。あなたがたは、わたしが空腹であったと き、わたしに食べる物を与え、わたしが渇いていたとき、わたしに飲ませ、わたしが旅人であっ たとき、わたしに宿を貸し、わたしが裸のとき、わたしに着る物を与え、わたしが病気をしたと き、わたしを見舞い、わたしが牢にいたとき、わたしをたずねてくれたからです。』・・・
こうして、この人たちは永遠の刑罰にはいり、正しい人たちは永遠のいのちにはいるので
す。」 (マタイ25:31〜46)
キリスト再臨の時期や個人の救いが神の"「聖定」よって既に定められている"と考えてはなり
ません。これらは"条件が定められている"のであって、その条件が達成されると、神がそれを 遂行されるのです。
「ただし、その日、その時がいつであるかは、だれも知りません。天の御使いたちも子も知りま
せん。ただ父だけが知っておられます。」(マタイ24:36)
在世中のイエス・キリストも天使たちもその時を知らないとイエスが明言されたとおりです。
個人の救いの条件は、悔い改めと信仰です。(厳密には信仰のみです。)
キリスト再臨の条件は、数々のことがあります。例えば「御国の福音は全世界に宣べ伝えら
れて、すべての国民にあかしされ、それから終わりの日が来ます。」(マタイ24:14)と言われたイエ スのことばがその一つを示しています。
悪魔はそれらが完成されないように必死の努力をしています。
「すると、竜は女に対して激しく怒り、女の子孫の残りの者、すなわち、神の戒めを守り、イエス
のあかしを保っている者たちと戦おうとして出て行った。」(黙示12:17)
「身を慎み、目をさましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたけるししのように、食
い尽くすべきものを捜し求めながら、歩き回っています。」(ペテロT5:8)
これらについて以下の項目に従って整理してみました。
・キリストの再臨と教会の携挙
(1)再臨の内容、条件、時期
(2)サタンの妨害
(3)教会の携挙
・千年王国
・この世の滅亡
・新天新地
世(世界全体)の救いの内容は、個人の救いの内容と類似しています。
世 個人
・悪が世に満ちて 罪を犯して不幸となり
・キリストを待望した 救いの必要に目めた
・キリストが来て キリストに出会い
・教会が召し出された 救われ神の子とされた
・不法が世にはびこり、 自らのうちに善がなく。
人々の愛が冷えたとき 罪のみであることを自覚して
・キリストは再び来られる キリストに潔められる
・キリストは王として世を キリストの霊(聖霊)が、心を治め、
世を治められる 指導される
・古い世は滅び 土の体は朽ち
・新しい天と新しい 新しい霊の体が与えられる
地が顕れる
1.キリストの再臨と教会の携挙
(1) キリスト再臨の内容、条件、時期
<再臨とは何か>
それはもちろんキリストがこの世に目に見える具体的なお方として再び来られることです。
(マタイ24:3〜25:46)
(テサロニケT4:13〜17)
(テサロニケU2:1〜17)
他聖書の多くの箇所にその言及があります。ほんの一部だけ取り上げておきましょう。
「そのとき、人の子のしるしが天に現われます。すると、地上のあらゆる種族は、悲しみなが
ら、人の子が大能と輝かしい栄光を帯びて天の雲に乗って来るのを見るのです。 人の子は大 きなラッパの響きとともに、御使いたちを遣わします。すると御使いたちは、天の果てから果て まで、四方からその選びの民を集めます。」(マタイ24:30〜31)
「イエスは彼に言われた。『あなたの言うとおりです。なお、あなたがたに言っておきますが、今
からのち、人の子が、力ある方の右の座に着き、天の雲に乗って来るのを、あなたがたは見る ことになります。』」(マタイ26:64)
「そこでイエスは言われた。『わたしは、それです。人の子が、力ある方の右の座に着き、天の
雲に乗って来るのを、あなたがたは見るはずです。』」(マルコ14:62)
彼は天の雲に乗り、天使のラッパの響きとともに来られます。イエス・キリストを信じて死んだ
者は復活させられ、次に生きている私たちも引き上げられて、空中でイエスにお会いします。
この復活というのは、地上の体に蘇生するのではありません。霊の体を与えられて甦るので
す。私たちも地上の体で主にお会いするのではなく、霊の体に変えられてお会いするのです。
私たちは潔めということを大切なものとしていますが、潔められた人がこの恵みに与り、潔めら
れていない人は、地上の生活を続けるのです。
「平和の神ご自身が、あなたがたを全く聖なるものとしてくださいますように。主イエス・キリスト
の来臨のとき、責められるところのないように、あなたがたの霊、たましい、からだが完全に守 られますように。あなたがたを召された方は真実ですから、きっとそのことをしてくださいます。」 (テサロニケT5:23〜24)
「すべての人との平和を追い求め、また、聖められることを追い求めなさい。聖くなければ、だ
れも主を見ることができません。」(ヘブル12:14)
ですから、このイエス・キリストの再臨は空中再臨と呼ばれています。
再臨に関するイエスのことばを引用しておきましょう。
「わたしが行って、あなたがたに場所を備えたら、また来て、あなたがたをわたしのもとに迎え
ます。わたしのいる所に、あなたがたをもおらせるためです。」(ヨハネ14:3)
「イエスはペテロに言われた。『わたしの来るまで彼が生きながらえるのをわたしが望むとして
も、それがあなたに何のかかわりがありますか。あなたは、わたしに従いなさい。』」(ヨハネ21:20 〜23)
「彼らがこの町であなたがたを迫害するなら、次の町にのがれなさい。というわけは、確かなこ
とをあなたがたに告げるのですが、人の子が来るときまでに、あなたがたは決してイスラエル の町々を巡り尽くせないからです。」(マタイ10:23)
「このような姦淫と罪の時代にあって、わたしとわたしのことばを恥じるような者なら、人の子
も、父の栄光を帯びて聖なる御使いたちとともに来るときには、そのような人のことを恥じま す。」(マルコ8:38)
「人の子は父の栄光を帯びて、御使いたちとともに、やがて来ようとしているのです。その時に
は、おのおのその行ないに応じて報いをします。 まことに、あなたがたに告げます。ここに立っ ている人々の中には、人の子が御国とともに来るのを見るまでは、決して死を味わわない人々 がいます。」(マタイ16:27〜28)
他に、
(マタイ24:27)
(マタイ24:30〜31)
(マタイ26:64)
(マルコ13:26)
(マルコ14:64)
などがあります。(以下次号)
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