載。詳細は同氏のホームページ カンラン科ニュウコウ属の植物からの樹脂 家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を 開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。(マタイ2:11) 肉桂、香料、香、香油、乳香、ぶどう酒、オリーブ油、麦粉、小麦、家畜、羊、馬、馬車、奴隷、 人間である。(黙示録 18:13) ユダの町々、エルサレムの周囲、ベニヤミンの地、シェフェラ、山地、ネゲブなどから、人々は 焼き尽くす献げ物、いけにえ、穀物の献げ物、乳香をもたらし、主の神殿への感謝の献げ物と する。(エレミヤ17:26) 乳香はBoswellia属の植物から出る樹脂で、ソマリア、アラビア、東アフリカなどに分布する羽状 複葉を持つ小さな緑がかった、あるいは白っぽい花をつける低木である。果実は乾燥したカプ セル状で、5枚の花弁と蕚があり、10本の雄しべがある。木の大きさは谷間に育ったものは 大きく、砂漠近くのものは小さい。幹に特殊なナイフで傷つけて出てくる液体が空気に触れて固 まったものを取り、洞穴に保存する。乳香は聖書時代からアラビヤ、後にインドなどから持って 来られたもので、薫香料として燃やして神殿の礼拝などに用いられ、今でもカトリック教会、コ プト教会、ギリシャ正教などで香の一つとして使用されているし、アラビヤでは家で焚いたりして いる。 (乳香の写真は上記「新聖書植物図鑑」に掲載されていますので、そちらをご覧下さい。) |