「同労者」第63号(2005年1月)      一度は原書を読みたい本へ進む
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ショートコラム ねだ
− 世はまた変わる −

 "携帯電話が急速に増加・・"なーんて記事は、このコラムが始まってからだった。それが今
や電話はケータイの感がする。かの有名な「冬のソナタ」でも、電話はみなケータイである。
 諸外国は、回線付きの電話が安心して使える日本とは違っているようだ。お隣り、中国では、
海岸地帯ならいざ知らず、内陸に電話線なぞはれるわけがないという。
 某国では、回線なぞはってもみな盗まれるとか。第一、電力線まで盗まれる。鉄道のレール
が盗まれて、列車が転覆する大事故が発生した。
いわゆるインフラが整っていなければいないほど、ケータイがいいのである。拠点の通信基地
さえガードすればよく、ドロ敵への対策が取りやすい。

 このケータイにデジカメが付いた。一方通信技術が向上し、通信速度が上がったため、従来
できなかった画像の双方向同時通信が可能になってきた。
 ひところ日本のインターネット事情は、先行諸外国に比べて、プロバイダーの料金があまりに
も高かったが、ようやく料金もそこそこ下がった。
 このインターネットによってIP電話なるものが普及し始めた。同一プロバイダー間はただか格
安というのがIP電話の売りである。
 IP電話を使うと、ケータイより安く画像の双方向送信付きでやりとりが出来る。それで登場し
てきたのが、テレビ電話である。回線結きデジカメを前に話をするとパソコンの画面で相手の
顔をみながら話ができる。テレビで遠隔地の人々と会議をした、なんてニュースものであった
が、いまや一般家庭の普通の電話として使われるに至った。もちろん画面は小さいがケータイ
でも可能である。迎えた2005年、これがどんどん流行ることであろう。ケータイは軽く薄く小さ
く・・と「軽薄短小」が売りであったが、ケータイの画面も大きくしたくなって、手帳サイズくらいの
大きさの方がよくなるかも知れない。

 かくいう筆者も、かつては、出先まで仕事に追いかけられてはたまらんと、ケータイを持たな
いようにしていたが、とうとうケータイで仕事をするようになってしまった。

 世の話はこんなにも速く伝わるようになっているのだから、福音も速く伝わるようにならないも
のか!!


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