「同労者」第65号(2005年3月)      聖書研究に進む   目次に戻る   論説に戻る

聖書の植物

− 香料植物 (6)

  写真と斜体の解説文は、廣部千恵子氏のホームページ「聖書の植物」から同氏の許可に
  より掲載。詳細は同氏のホームページ
 http://www2.seisen-u.ac.jp/~hirobe/2002herb10.htm#h101
又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。







肉桂、シナモン ―――>セイロンニッケイ
Cinnamomum verum(以前はCinnamomum zeylanicum)
クスノキ科クスノキ属


ヨハネの黙示録18:12〜13、出エジプト記30:22〜24、箴言7:17、雅歌4:14参照

高さ6〜10mの常緑の木で、楕円形で10〜15cm位の先端の尖ってやや細くなっている葉を
つける。無毛で帯桃色の若葉が特徴的である。葉は成長すると表は暗緑色で裏は淡緑色にな
る。花は帯白色で小さく、実は1.5〜2cmである。葉はクスノキ科植物特有の縦脈が3本ある。
香辛料としては、樹皮をはいで外皮を去り、乾燥したものを用いる。旧セイロン、現スリランカ
の湿潤したところに自生しているのでこの名がある。インドでも多雨地帯に自生する。クムラン
の洞窟から発見された香料には、セイロンケイヒの各部分が検出されているので、紀元少し前
にはこの地方に入ってきていたことは確かである。


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