「同労者」第66号(2005年4月) 三浦綾子読書会に進む  目次に戻る
                                       わかふうふわかもんに戻る

Q&Aルーム


 信仰生活のこと、教理上の疑問など様々なことについて、誰かに聞いてみたいことがおきてく
ると思います。教会の先生に伺うことは勿論一番ですが、それを独り占めしないで、すこし公開
してください。それを皆で考えると、きっと皆さんにとって益になると思います。送付先は巻末に
あります。

回答例(作成者:野澤)
 R.A.トーレイの「聖書の教え」に整理されている項目を引用して、イエス・キリストの品性につ
いての説明を続けます。

<イエス・キリストの品性> 
 6.5 イエスは誰のために祈られたか(つづき)
(4) イエス・キリストはペテロのため、つまり個人的な弟子のために祈られた。
「シモン、シモン。見なさい。サタンが、あなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って聞
き届けられました。しかし、わたしは、あなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈り
ました。だからあなたは、立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」(ルカ22:31〜32)
 キリストは多くの信者を一団とみなして、そのために祈るだけでなく、信者個人個人のために
も祈られました。
 「私の子どもたち。私がこれらのことを書き送るのは、あなたがたが罪を犯さないようになる
ためです。もしだれかが罪を犯したなら、私たちには、御父の御前で弁護してくださる方があり
ます。それは、義なるイエス・キリストです。」(ヨハネT2:1)

(5) イエス・キリストは敵のためにも祈られた。
「そのとき、イエスはこう言われた。『父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自
分でわからないのです。』彼らは、くじを引いて、イエスの着物を分けた。」(ルカ23:34)

 6.6 イエス・キリストはどのように祈られたか
(1) イエス・キリストはまず第一に目に見える神の栄光をもって祈られた。
「イエスはこれらのことを話してから、目を天に向けて、言われた。『父よ。時が来ました。あな
たの子があなたの栄光を現わすために、子の栄光を現わしてください。』」(ヨハネ17:1)

(2)イエス・キリストはみ父のみ心に全く服従して祈られた。
「イエスは二度目に離れて行き、祈って言われた。『わが父よ。どうしても飲まずには済まされ
ぬ杯でしたら、どうぞみこころのとおりをなさってください。』」(マタイ26:42)
 神のみ心がはっきり顕されて知ることができた時、主の全き服従の態度は、その祈りの中に
不確実な要素を少しも導き入れることはなされませんでした。

(3) イエス・キリストはひざまずいて祈られた。
「そしてご自分は、弟子たちから石を投げて届くほどの所に離れて、ひざまずいて、こう祈られ
た。」(ルカ22:41)

(4) イエス・キリストは神のみ前にひれ伏して祈られた。
「それから、イエスは少し進んで行って、ひれ伏して祈って言われた。『わが父よ。できますなら
ば、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしの願うようにではなく、あなたの
みこころのように、なさってください。』」(マタイ26:39)

(5) イエス・キリストは目を開き天を仰いで祈られた。
「そしてイエスは、群衆に命じて草の上にすわらせ、五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げ
て、それらを祝福し、パンを裂いてそれを弟子たちに与えられたので、弟子たちは群衆に配っ
た。」(マタイ14:19)
「イエスはこれらのことを話してから、目を天に向けて、言われた。「父よ。時が来ました。あな
たの子があなたの栄光を現わすために、子の栄光を現わしてください。」(ヨハネ17:1)

(6) イエス・キリストは熱心に祈られた。
「イエスは、苦しみもだえて、いよいよ切に祈られた。汗が血のしずくのように地に落ちた。」(ルカ
22:44)
 ここに「切に」と訳してある言語は、「思い切り、手を差し伸ばして」といったような意味をも持
っている語ですから、霊魂が強烈な欲望の手を差し伸ばして祈り求めるという思想を表してい
ます。
(以下次号)



<今月の質問>
 来月もイエス・キリストの品性について説明を継続します。説明について、疑問点がありまし
たらお知らせ下さい。また、これらを離れた質問も歓迎致します。


三浦綾子読書会に進む   わかふうふわかもんに戻る   目次に戻る   トップに戻る