「同労者」第67号(2005年5月)      論説に進む   目次に戻る   巻頭言に戻る

聖書の植物

− 香料植物 (8)

  写真と斜体の解説文は、廣部千恵子氏のホームページ「聖書の植物」から同氏の許可に
  より掲載。詳細は同氏のホームページ
http://www2.seisen-u.ac.jp/~hirobe/2002herb9.htm#h9

又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。







月桂樹Laurus nobilis
クスノキ科ゲッケイジュ属


出彼は林の中で力を尽くし 樅を切り、柏や樫の木を選び また、樅の木を植え、雨が育てるの
を待つ。(イザヤ44:14)
orenという言葉は聖書に2回、この箇所の「樅の木を植え」の樅と歴代誌上2:25とである。し
かし、歴代誌では人の名になっている。イザヤの初めの樅も違うものである。現代ヘブライ語
ではマツのことをorenと言っている。しかしZoharyはアラム語タルグム ヨナタンではaranyeとい
い、アラビア語ではarと、またアッカド語でeruとゲッケイジュのことを言うのでこのorenはゲッケ
イジュであるとしている。月桂樹はイスラエルに自生している。殊にカルメル山やガリラヤには
多く自生し、大きなものは3mにも及ぶ。雌株は開花後青黒色の実がつき、大きなものはオリ
ーブ位になる。


論説に進む   巻頭言に戻る   目次に戻る   トップに戻る