同労者

キリスト教—信徒の志す—

信仰良書
〜本・讃美歌の紹介〜

 -インターネット上に次のような一文が載せられていましたので、その一部をご紹介します。(先月号のつづき)-

— 奉仕の備え(2) —

D.L.ムーディー

 さあ使徒の働き1章8節をご覧下さい。「聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。」キリストが、三年間彼とともにいた後の弟子たちに言われたことばであることに注目して下さい。そして彼らに息を吹きかけて言われました。「あなたがたは聖霊を受けなさい。」と。
 聖霊がある人のうちに来られる方法は二つあります。一つは聖霊が彼のうちに住まわれることです。そしてもう一つは彼の上に力として聖霊が臨まれることです。これがキリスト者の人々が誤っていることだとわたくしは思います。問題は、彼らが奉仕のための神の御霊を求めないことです。弟子たちが大きな働きを始めようとしたとき、私たちの主は彼らに言われました。「聖霊があなたがたの上に臨むことによって、あなた方は必ず力を受けなければなりません。」(使徒1:8、英文引用の意訳)
 ペンテコステの日に、もしもペテロがこの力なしにが説教したら、一体どれだけの人が悔い改めたと思われますか?きっと一人も悔い改めなかったでしょう。弟子たちは出ていって宣べ伝えるつもりでいました。しかし、彼らは聖霊による力を受けるまで出て行かずに待ちました。「あなた方の上に聖霊が来られることによって、あなた方は必ず力を受けなければなりません。それからあなた方は、エルサレムで、ユダヤ全土で、サマリヤで、そして地の果ての地方にいたるまでわたしの証人にならなければなりません。」(使徒1:8 英文引用の意訳)
 もしも私たちが、唯一、この使徒たちと同じ神の力を神に求めていたのであったら、いかに速く全世界に達していたことでしょう。使徒の働き2章に戻ってご覧なさい。いかに多くの約束に満ちていることでしょうか。彼らは命じられたとおり留まりました。そして、聖霊を祈り求めて待ちました。突然力は来、彼らは働く準備ができました。そして、キリストとともにいた過去3年間全部の働きよりも大きな働きをたった一日で成し遂げました。
 主は言われました。「わたしを信じる者は、わたしの行うわざを行い、またそれよりもさらに大きなわざを行います。なぜなら、わたしが父のもとに行くからです。」(ヨハネ14:12)「もしわたしが去って行かなければ、助け主があなたがたのところに来ないからです。しかし、もし行けば、わたしは助け主をあなたがたのところに遣わします。」(ヨハネ16:7)使徒たちの上に力が臨んだとき、彼らは主がなされた以上の事を行いました。ラザロの復活はこの地上における最大の業であると思っていました。しかし、ペンテコステの日の3,000人のユダヤ人の回心はさらにすばらしいことではありませんか。この心頑ななユダヤ人たちは憎しみと不信とに満ちていました。疑いもなくかれらの大部分は、キリストを殺した殺人者たちと同じ人々でした。しかし、いまや彼らは、御霊の力によって香るものに変えられました。私たちは使徒たちが持っていたものと同じ争うべき障碍を持っていました。私たちの宣べ伝えている私たちの福音は超自然の福音であって、それを宣べ伝えるためには、超自然の力を必ず得なければならないのです。(以下次号)

(森聖泉キリスト教会牧師)