同労者

キリスト教—信徒の志す—

聖書の植物

レバノン杉

-「ツロは海の中の網を引く場所となる。」(エゼキエル26:5)-

 レバノン杉の現在の状況がインターネットのホームページに載せられていましたので、皆さんにご紹介します。
 悲しいことに、ソロモンが何千人もの木こりを送って伐採させ、海路運んで神殿に使ったレバノンの香柏は伐採し尽くされて、今はもうこれだけしか残っていないということです。近くに見える林と遠くの山に見える森全部合わせてもなんとわずかでしょう。
 レバノンは聖書にシドン人と呼ばれているフェニキヤ人の国でした。ローマと戦ったことで知られているカルタゴはその植民地、ローマをあわや滅亡というところまで追い込んだハンニバルを生み出したイスパニヤもその植民地でした。レバノンはイスラエルとともに、アッスリヤ、バビロン、ペルシャ、ギリシャ、ローマ、サラセン帝国、セルジュクトルコ、マメルクスルタン、オスマントルコ、…に次々と併合され続け、まさに歴史の坩堝に入れられた国でした。第一次世界大戦後シリヤ領とされましたが、1944年に独立しました。
 この木の姿に歴史を感じます。

レバノン杉

現在のレバノン杉

- 川村徒最子氏のホームページより、同氏の許可をえて掲載-
http://www.cyclejp.com/kawamura/home.html
E-mail:tomoko-kawamura@ma.neweb.ne.jp

川村徒最子氏のプロファイル
 Tomoko Kawamura  写真家  
九州写真専門学校卒業。
スタジオエビス、ビームアップワンスタジオを経て、渡英。
ヨーロッパ、アメリカ、中東など、 世界各地を取材。
現在、最もひかれているのは"中東の人々と遺跡"

レバノン杉のすばらしさは、雅歌にこう詠われています。

「ソロモン王はレバノンの木で、自分のためにみこしを作った。…あなたの着物のかおりはレバノンの香りのようだ。…その姿はレバノンのよう。杉のようにすばらしい。…」(雅歌3:9、4:11、5:15)