同労者

キリスト教—信徒の志す—

巻頭言

— 信徒会誌「同労者」発行の経緯と目標 —

野澤 睦雄

 聖泉連合総会に信徒部会が設けられ、信徒の活動を促進しようとの目標が掲げられてからはや数年を経過しています。
 本来、この「信徒会(仮称)」を設ける構想は、教役者会において発せられ連合総会で承認されて、そのための部会が設けられたものです。
 しかし、総論賛成各論反対ということばの通り、実現の段になると意見がまとまらず、以上のように年月を要してしまいました。
 では当初に立ち返って、これが無くてよいのかと考えますと、ニーズがあってこそ、構想がスタートしたものですから、これを実現できないことは、連合総会の部会の担当者として、その怠慢を責められてもしかたがないのではあるまいか、と反省する次第です。
 昨年、信徒会(仮称)の規約案を作成し、教役者会において見て頂きましたが、特に異論は出ませんでした。ただ、"皆さんに周知されるようPRしてはいかがですか。"という意見が返ってきました。
 もっともなことなのですが、なんらかのPRの手段を構じること必要となります。世の中はインターネット時代に突入したと言う感じで、チャットルームなどというものが大流行し、何かテーマをもうけて意見を集めると、全く顔も見たことのない人々がどんどん参加して話題が盛り上がるなどという時代です。連合の信徒も一部の人々はそのような通信手段を持つようになりつつありますが、まだまだ浸透してはおりません。そこで、古い手段ではありますが、雑誌を発行し、その場としていこうと考えた次第です。
 まだ信徒会(仮称)がスタートしておりませんので、聖泉連合総会の信徒部会がその発行をはじめ、会が発足できたならばそれに引き継いで頂こうを思います。
 連合に所属するすべての教会が、各年齢層の人間が適当数おり、教会内で信徒間の交わりが行き届く状況ではありません。ですから交流の枠をすこし広げる必要があるかと思います。
 年齢が上がってきた階層の信徒も勿論ですが、JSFを卒業したけれどもまだまだ若い年齢層の方々が、この世の仕事だけに没頭していてよいでしょうか。勿論各教会で力を発揮しておられるでしょうが、先生方のご指導を頂きながら互いに協力ができたらすばらしいことです。
 本誌は、とにかくまず皆さんが意見を発表できる場とさせて頂きたいと思います。すると、それを見た他の人が、また意見を持ち、交流の広がりができると信じます。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)