同労者

キリスト教—信徒の志す—

聖書の植物

-写真は大槻虎男著「聖書植物図鑑」教文館(1992)による-
詳細な解説がなされていますので、同書をご参照ください。

キリストイバラ

「またアダムに仰せられた。『あなたが、妻の声に聞き従い、食べてはならないとわたしが命じておいた木から食べたので、土地は、あなたのゆえにのろわれてしまった。あなたは、一生、苦しんで食を得なければならない。土地はあなたのために、いばらとあざみを生じさせ、あなたは野の草を食べなければならない。あなたは、顔に汗を流して糧を得、ついに、あなたは土にかえる。あなたはそこから取られたのだから。あなたはちりだから、ちりに帰らなければならない。』」
(創世記3:17〜19)

 聖書を読むだけでは、いばらには1種類の植物しか想像できませんが、実際の植物を調べると、実に沢山の植物が対象であることが分かります。
 トゲワレモコウがパレスチナ地方に多く自生するため、キリストがかぶせられたいばらの冠はトゲワレモコウだという説もあるそうです。しかし、大槻氏はこの植物では簡単に冠がつくれないからこれではなく、キリストがかぶせられたのは、キリストいばらであると推論しています。


キリストイバラ
  • イエス・キリストの記事
    「それから、総督の兵士たちは、イエスを官邸の中に連れて行って、イエスの回りに全部隊を集めた。そして、イエスの着物を脱がせて、緋色の上着を着せた。それから、いばらで冠を編み、頭にかぶらせ、右手に葦を持たせた。…」
    (マタイ27:27〜29)
  • 聖書辞典(いのちのことば社)によると、パレスチナには50属200種に及ぶとげのある植物があります。