同労者

キリスト教—信徒の志す—

ショートコラムねだ
〜やぶにらみ論壇〜

— バスレーン —

 通勤途上に、片道2車線の道路の一方の車線がバスレーンと称して、バス専用車線になっているところがある。
 急ぐときには罰金のリスクを承知で、そちらを走る。並んでいる自家用車の列を後目に、すいすい走れるのである。
 今年5月に、教会の旅行で山形県庄内地方へ行ったら、道路に、"ばがくせど!罰金!"という看板が立っていた。
 君子危うきに近寄らず、罰金のリスクを回避して、自分はなるべくバスレーンを走らないよう心がけることにした。そうすると、バスレーンを走る他の車が気になる。
 最近頻繁に、バスレーンクリーン作戦なる名称で、自家用車締め出し運動が行われている。PRに出ている人々には、幾種類かのグループがある。現職警官、市バスの職員、交通安全協会の賛助員、ボランティア、交通違反の罰則適用ボランティアなどであるらしい。
 しかるに、反則切符を切っている様子は全くない。だから、バスレーンを走る車は一向に減らない。たまには反則切符を切ってもらいたいものだ。そうすれば、溜飲が下がる。しかし、反則金のリスクを犯している人々が全部こちらの車線を走ったなら、渋滞は倍増する。"ものは考えよう"で、渋滞を少し減らしているから、バスレーンを走る乗用車が先に追いぬいていっても許してやるか。だいいち、誰がバスレーンを走ろうが、「あっしにゃ関係ねえことでござんす。」(この言葉ももう世間から忘れられたか)。ま、しかし、ドライバー諸君に交通ルールを守らせるに
は、 「千の注意より、一の罰金」。
 ついでだが、お母さん達の子育てで、いうことを聞かぬ子供には、「千の小言より、一のムチ」。
 世の中は変わって、「児童虐待防止法」なるものができる。しかし小さい子供のお母さん方、こんな法律ができたとて、子供を打つことを恐れるな。この法律ができたのは、この世は"愛欠乏症"で、家庭の崩壊と、子供を愛さぬ親が増えたためなのだ。コインロッカーの赤ちゃんはじめ、お母さんはパチンコで、赤ちゃんが暑い自動車の中で死んだとか、子供を折檻死させたとか、食事を与えないので、子供がゴミ箱をあさって食べていたとか、…涙がこぼれる。
 あなたは子供を愛しているではないか。だから、子供を打つことを恐れるな。仕事から帰ったご主人に叱って貰うのでなく、子供がいうことを聞かないその場で、二度と叱られたくないと思うくらいにしっかり打たれよ。後ではだめである。ソロモンはあなたより知恵があった。そのソロモンはこう言う。
 「むちを控えるものは、その子を憎むものである。子を愛する者はつとめてこれを懲らしめる。」(シンゲン13:24)