同労者

キリスト教—信徒の志す—

巻頭言

— 1999年の締めくくり —

石井 矗

 「あなたは、地を訪れ、水を注ぎ、これを大いに豊にされます。神の川は水で満ちています。…あなたは、その年に御恵みの冠をかぶらせ、あなたの通られた跡にはあぶらがしたたっています。」
(詩篇65:9~11)

 仙台教会は、開設されてから50年になろうとしています。その中でさまざまな信仰の営みが陰に陽に積まれ、「教会の建設」がなされたことですが、そのなかでも特に次に上げる三つの事柄は、教役者の先生方を中心にして信徒も共に参加し、その歩みに紆余曲折はあろうともずっと続けられ、それによって一人一人が建て上げられ生かされて来たものであると思います。
 まず、一つは毎月一回開かれる「聖書研究会」です。
 この会では、野澤兄、山田兄、山本嘉納先生の三人の方々が、それぞれ事前にテキストを作成し、研究発表の後、参加者による質疑応答がなされます。本誌にもその時用いられた野澤兄の予稿が連載されております。これを読まれると、その内容が大変充実し、核心を捉えたものであることをお分かり頂けると思います。そしてこの事は、何年も毎月欠けることなく進められています。
 二つ目は、音楽活動です。
 教会内で若い中学生から山本光明先生まで、6~7グループが伝道会、コンサート等で讃美の奉仕を行っています。この事も、山本嘉納先生の世代の方たちが中学生の頃から始まったことだと思います。そして、今日の伝道会でも変わりなく讃美がなされています。特にそのグループの中で、「ジョシュアライブ99」コンサートはすばらしく、心を動かされる讃美がなされました。何事でも他に感動を覚えさせるまでになるのには、困難があると思います。メンバー一人一人の研鑽の賜と思いますと共に、仙台教会の歴史に重みを感じました。
 三つ目は、軟式野球チーム「イーグルス」です。
 10月10日、創立20周年記念の時を、嘗てのエースピッチャー山本出先生をお迎えして行うことができました。20年前、野球好きが集まって始まりましたが、私はこの事を教会の中の意義ある生かされたものとしたいと願いました。誰かが言いました。「たかが野球。されど野球。」
 20年、たかが草野球チーム、イーグルスは続きました。そのことで、一番恵みを頂いたのは、わたくしです。息子のボールを受け続けて20年、彼は念願のイーグルスのマウンドに立つことが出来ました。
 このあいだブルーのキャッチャーミットを買いました。次の世代の若者たちのブルペンキャッチャーをするために。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)