読者の広場 <短歌・俳句>
— 聖徒の交わり(1) —
鈴木 健一
前回の歌の、突然天に召された「明子さん」は、掛飛(かけひ)兄の奥さんです。家が私のところと近く、彼女の生前から、日曜日になると礼拝出席のため、二人で車に迎えに来てくれたのです(私は車を持っていませんので)。明子さんの方がご主人より信仰は先輩でとりわけ熱心な方だったので、多分彼女の発案だったのでしょう。私が大病をして体が弱っていることを良く知っていたからです。そして、明子さんが召されてからも少しも変わらず掛飛兄が迎えに来て下さるのです。そうでなければ何度礼拝に参加できなかったかと思うとき、神様のお計らいとご夫妻のご奉仕に感謝が湧いてきます。
そして彼らのこの行為は、高齢化を迎えているこれからの教会の、「兄弟姉妹の交わり」のあり方を暗示しているように思われてなりません。
礼拝の支度し待つ門掛飛さんの
白き車が角曲がり来る
老いたれば雨の日ことに有り難し 憧れ求道せし十七歳
明子さん逝きて一年(ひととせ)助手席ゆ 振り返りては話かけくれしが
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(インマヌエル大宮キリスト教会 会員)