同労者

キリスト教—信徒の志す—

巻頭言

— 集会出席 —

玉城 憲一

「そこで、わが子よ。キリスト・イエスにある恵みによって強くなりなさい。」
(テモテへの手紙第二 2:1)

 私共の教会では、日曜日に礼拝と伝道会、木曜日の夜に祈祷会という週に3回の大切にしている集会があります。
 私が27歳の頃、大工として父と一緒に仕事をしていました。その時先生から、仕事の独立をして、収入の多い仕事を考えてみてはどうか、との勧めがあり、襖(ふすま)の骨縁(ほねふち)の仕事をおぼえるために襖店に勤めました。勤めて分かったことは、骨縁製作では、単価が安くあわないという事でした。それで、表装襖張りをおぼえて仕事をした方が良いと言われ、表装の仕事をおぼえるため三年間表装科の学校に通い二級表装士の免許を取り、襖張りの仕事ができるようになりました。
 次に、室内の内装の仕事をおぼえたいと思いました。その時、私と同じ教会の野澤靖乃姉から、北成室内という内装の仕事をしている会社を紹介され、そこに勤めはじめました。日曜日は休みということでしたが、勤めてしばらくして、日曜日も仕事があったり、残業も9時頃から遅いときには12時頃までになるようになりました。また、たまに出張もあるということで、集会出席が困難になってきました。勤めはじめた時と、事情が変わったという話でした。祈祷会は、夜7時から9時頃まででしたが、社長に「残業を休ませてください」というと「いいよ」とは言われますが、他の人は仕事をしているため、自分一人休んで来る時に気まずい思いをしておりました。日曜日に仕事ということであっても、集会を第一にしなければならないと思い、他の人が仕事をしていても私は仕事を休み、集会を守り続けました。そこには戦いがありましたが、忍耐して続けていました。そのうち、出張が、山形、青森にあるということで、やむを得ず集会を休まなければならない時がありました。集会を第一にするか、仕事を第一にするか、選択をせまられたのでありますが、私は集会を第一として選ばせていただきました。それでその会社を辞め、集会を守ることができる他の襖店に入社しました。
 もちろん、仕事も祝されるように努力していかなければなりません。しかし、教会の集会を守ることは信仰の命であり、家庭建設、また教会の建設に結びつくものでありますから、これからも大切にしていきたいと思います。

「そういうわけだから、何を食べるか、何を飲むか、何を着るか、などと言って心配するのはやめなさい。こういうものはみな、異邦人が切に求めているものなのです。しかし、あなたがたの天の父は、それがみなあなたがたに必要であることを知っておられます。だから、神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。」(マタイの福音書 6:31—33)

 裕福とは言えませんが、神様は守って下さり、必要を満たし続けて下さっていることを感謝しています。また、一時の勤めではありましたが、内装の仕事をおぼえることができたため、会堂のクロス貼りをさせていただき、決して無駄でなかったことをも感謝しております。
(仙台聖泉キリスト教会 会員)

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