同労者

キリスト教—信徒の志す—

聖書の植物

— 聖書の樹木から —

 写真と斜体の解説文は、廣部千恵子氏のホームページ「聖書の植物」から同氏の許可により掲載。
 詳細は同氏のホームページ

http://www2.seisen-u.ac.jp/~hirobe/2002march2.htm

又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。

ザクロ
Punica granatum
ザクロ科ザクロ属

 上着の裾の回りには、青、紫、および緋色の毛糸で作ったざくろの飾りを付け、その間に金の鈴を付ける。金の鈴の次にざくろの飾り、金の鈴の次にざくろの飾りと、上着の裾の回りに付ける。(出エジプト記28:33~34)

 エシュコルの谷に着くと、彼らは一房のぶどうの付いた枝を切り取り、棒に下げ、二人で担いだ。また、ざくろやいちじくも取った。(民数記13:23)

 唇は紅の糸。言葉がこぼれるときにはとりわけ愛らしい。ベールの陰のこめかみはざくろの花。(雅歌 4:3)

 小アジア原産の落葉高木。日本にあるさくろと同じものであるが、イスラエルではもっと大きく育つ。晩春から花が咲き、花弁は6、がくは筒型多肉で6裂し、多数の雄蕊が突き出している。果実の中には多数のベリー状の赤い種があり、熟すと果皮が裂けて、赤い種子塊を露出する。果実は食用に果皮は乾かして薬用にする。イスラエルを祝福する七つの産物の一つである。ざくろの野生種は栽培種に比べて実が小さい位でほぼ同一のもので、カスピ海南部からトルコ北東部へかけてのベルト地帯に自生する。雅歌には婦人の美しさをざくろの姿にたとえている。沢山の種子は繁栄を象徴する。イスラエルでは新年に蜂蜜を浸したりんごやざくろを食べる習慣がある。

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