読者の広場 <短歌>
— 大震災(3) —
鈴木 健一
私は十二年前大病をしてから、身体について強く感じ、思いをめぐらせるようになりました。特に「寒さ」が72歳という年齢もありますが、とても堪えるようになりました。そのような身体感覚がます、被災地の方々を思う基盤でした。自分だったら何日ももたないというところかの、出発です。
この夕べ 小雪ちらつく 体育館の 床の毛布に 臥せる老いらは |
靴下はき 寝(い)ねても冷ゆる わが身なれば 教室の床は 耐え難からむ |
ふかふかの ペルシャ絨毯の 座布団を 避難所の床の 子らに手渡す(イラン人ジャーナリスト) |
(インマヌエル大宮キリスト教会 会員)