同労者

キリスト教—信徒の志す—

読者の広場 <短歌>

— 老ひ(1) —

鈴木 健一

 釈迦は生病老死を根源的苦(四苦)と言ったそうですが、どう年を取るかは、高齢化社会を迎えた私たちにとって大変な課題の一つであります。キリスト者として魅力的に老いを生きてゆけるかを真剣に考えます。三年前定年退職したときには、それがどういうものだか、見当もつきませんでした。諸先輩の姿から想像はしても、人生の一コマ一コマは、恐れと期待を持って実存的に自分の身を当てはめないとわからいもので、「老い」ということもまさにそうでした。そして、発見は歌になります。
何も為すことなき日々を怖れたる
老後の楽し何しても良き

我のごと何しても良き人少なからむ
空見上げつつ行く朝の駅前

ノンカフェイン、ノンカロリーとふ健康茶
飲みつつ和歌(うた)を捻(ひね)る齢(よわひ)か
(インマヌエル大宮キリスト教会 会員)

Valid XHTML 1.0 Strict