聖書の植物
— 聖書の樹木から —
写真と斜体の解説文は、廣部千恵子氏のホームページ「聖書の植物」から同氏の許可により掲載。
詳細は同氏のホームページ 又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。
詳細は同氏のホームページ 又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。
オリーブ
Olea europaea
モクセイ科オリーブ属
ゲッセマネの園のオリーブと実
親株から出る子株
オリーブ畑
オリーブ絞り
イスラエルを祝福する七つの産物の一つで、聖書時代には数多くの木があった。ややグレーがかった樹木で高さが5~6m、幹の直径が1mに及ぶような木がある。小さな木でも枝分かれし、沢山の長円形の葉をつける。葉の表は緑、裏はグレーがかっていて、風に吹かれるとそれが銀色に見える。春に小さな白い花を房状につけ、受粉後直ぐに散り、果実をつける。果実は緑から黒か青っぽくなる。オリーブ漬けで緑のものは若い時に採ったもので、黒っぽいものは完熟後採ったものである。オリーブを採るのには今でも昔のように棒でたたいて実を落として集めたり、傷がつかないように手で摘み取るなどの手作業による。。詩編128篇に「食卓を囲む子らは、オリーブの若木」とあるように、親木のまわりに子株、孫株が出てくる。
創世記8:11に「鳩は夕方になってノアのもとに帰って来た。見よ、鳩はくちばしにオリーブの葉をくわえていた。ノアは水が地上からひいたことを知った。」とあり、これからオリーブをくわえた鳩は平和のシンボルとして使われてきた。