同労者

キリスト教—信徒の志す—

聖書研究

— 万人祭司・万人予言者・万人王(第76回) —

野澤 睦雄

・・クリスチャンはみな預言者である。みな祭司である。また王である。キリストにあって、神は私たちを一体とし、そして王位に着けられた。
・・ C.E.ジェファソン(「教会の建設」から引用)

3. 新約における三つの職務の考察(つづき)
3.2 新約の預言者(つづき)

 旧約の預言者のところでも述べましたが、預言者の語る中心的なテーマは、旧約の時はこれからおいでになるイエス・キリストでした。イエスご自身がこのように言われました。
「あなたがたは、聖書の中に永遠のいのちがあると思うので、聖書を調べています。その聖書が、わたしについて証言しているのです。」(ヨハネ 5:39)
ひとつひとつの内容は記されていませんが、二人の弟子がエマオへ行く途中で復活されたイエスのお会いした時の記事が載せられています。
「それから、イエスは、モーセおよびすべての預言者から始めて、聖書全体の中で、ご自分について書いてある事がらを彼らに説き明かされた。」(ルカ24:27)
復活されたイエスは弟子たちに顕れてこ羽言われました。
「さて、そこでイエスは言われた。「わたしがまだあなたがたといっしょにいたころ、あなたがたに話したことばはこうです。わたしについてモーセの律法と預言者と詩篇とに書いてあることは、必ず全部成就するということでした。」」(ルカ24:44)
 新約では、すでにおいでになったイエス・キリストです。イエスがこの世においでになったのは、世を救うためです。
「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。神が御子を世に遣わされたのは、世をさばくためではなく、御子によって世が救われるためである。」(ヨハネ3:16-17)
復活されたイエスは、弟子たちにこれからのことも説明されました。
「こう言われた。「次のように書いてあります。キリストは苦しみを受け、三日目に死人の中からよみがえり、その名によって、罪の赦しを得させる悔い改めが、エルサレムから始まってあらゆる国の人々に宣べ伝えられる。あなたがたは、これらのことの証人です。」(ルカ24:48)
イエス・キリストについて宣べ伝えるべきことと、宣べ伝える人々自身がそれを経験し、その救いの証人であるべきことです。

(以下次号)
(仙台聖泉キリスト教会員)

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