同労者

キリスト教—信徒の志す—

Q&Aルーム

 信仰生活のこと、教理上の疑問など様々なことについて、誰かに聞いてみたいことがおきてくると思います。教会の先生に伺うことは勿論一番ですが、それを独り占めしないで、すこし公開してください。それを皆で考えると、きっと皆さんにとって益になると思います。送付先は巻末にあります。

<イエス・キリストの昇天>

先月の質問は、
 イエス・キリストの昇天について考えましょう。
・・イエス・キリストの昇天が事実であること、イエスはどのような様子で昇天されたかを聖書によって述べて下さい。
でした。
回答例(作成者:野澤)
 また、R.A.トーレイが「聖書の教え」に整理した記述を参照させていただきます。

2.イエス・キリストの昇天の様子(つづき)

(5) イエス・キリストは、すべての支配、権威、権力、権勢、およびこの世と来世とのすべての名の上に置かれなさった。

「すべての支配、権威、権力、主権の上に、また、今の世ばかりでなく、次に来る世においてもとなえられる、すべての名の上に高く置かれました。」(エペソ 1:21)

(6) 父なる神はその右にイエス・キリストを引き上げられた。

「そして神は、イスラエルに悔い改めと罪の赦しを与えるために、このイエスを君とし、救い主として、ご自分の右に上げられました。」(使途 5:31)

3.イエス・キリストの昇天の目的

(1) イエス・キリストは御父を崇めることができるように自ら栄光を受けられた。

「イエスはこれらのことを話してから、目を天に向けて、言われた。『父よ。時が来ました。あなたの子があなたの栄光を現すために、子の栄光を現してください。・・』」(ヨハネ 17:1)

(2) イエス・キリストは自ら救い主となり、君主となり、イスラエルに悔い改めと罪の赦しとを与えるために天に上げられなさった。

「そして神は、イスラエルに悔い改めと罪の赦しを与えるために、このイエスを君とし、救い主として、ご自分の右に上げられました。」(使途 5:31)
 信者を支配し、救い、そして罪の悔い改めと赦しとを与え方、そして、それを与える方は、天に昇られたイエスです。

(3) イエス・キリストは私たちの先駆者として天に昇られた。

「「イエスは私たちの先駆けとしてそこに入り、永遠にメルキゼデクの位に等しい大祭司となられました。」(ヘブル 6:20)
 イエス・キリストは自らの贖いの血と祭司としての執り成しによって、天国への道を私たちのために備え、その門を開くために、自ら先立って行かれたのです。

(4) 私たちの住みかを天に備えるために、イエス・キリストは天に昇られた。

「わたしの父の家には、住まいがたくさんあります。もしなかったら、あなたがたに言っておいたでしょう。あなたがたのために、わたしは場所を備えに行くのです。」(ヨハネ 14:2)
「また彼は、幕屋と礼拝のすべての器具にも同様に血を注ぎかけました。それで、律法によれば、すべてのものは血によってきよめられる、と言ってよいでしょう。また、血を注ぎ出すことがなければ、罪の赦しはないのです。ですから、天にあるものにかたどったものは、これらのものによってきよめられる必要がありました。しかし天にあるもの自体は、これよりもさらにすぐれたいけにえで、きよめられなければなりません。」(ヘブル 9:21-24)
 幕屋、神殿の儀式は、天にある真のもののひな形です。幕屋でなされた儀式は地上のけものの血によりましたが、天にある真のものは、イエス・キリストの血によって潔められなければなりません。イエスはそれを果たすために、ご自身の血を携えて天に昇られたのです。

<今月の質問>
イエス・キリストの昇天について考えましょう。
・・イエス・キリストの昇天の目的、結果を聖書によって述べて下さい。(つづきを)

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